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もし彼女が帰ったら ページ6

「・・・プッチ、、さっきは、」

ヴァレンタインは先刻の自分の危機をプッチに救ってもらった形となっていた。

Aも既にディエゴのもとに行った。

「別に礼はいい。」

「・・・それにしてもプッチ、何でAがクリスチャンだとわかったんだ?」

DIOはプッチに、先程の壮絶な場を平和に収めた事に驚きつつ、疑問を口にした。

「ああ、それか、、いろいろな理由はあるが、一番の要因はあのペンダントだな。」

「・・・あれか、、だが、今はこの惨状をなんとかしなくては、、」

Aのスタンド能力によって壁や天井にくっついていた家具はそのまま床に落ちている。

「ヴァレンタイン、貴様が原因だろう。」

「DIO?!」

「私はお前を助けたからな。」

「プッチ?!」

DIOとプッチは部屋を出て行った。

Aが切ったリンゴを持って、、



ディエゴの部屋ではAがかいがいしく世話をしていた。

「ディエゴ、スポーツドリンクはここに置いておくね。」

「・・・ああ。」

「ご飯はちゃんと食べたの?」

「食欲がないからいい。」

ディエゴはそう言ったけど食べないのは身体に悪いし、、

「ゼリーと果物はあるけど、、食べれる?」

「ゼリーなら、、」

その言葉にほっとして、ベットから身体を起こすディエゴにゼリーとスプーンを渡す。

でも、ディエゴは受け取らなかった。

「どうしたの?ミカンゼリーは嫌だった?」

Aの顔に不安の色が現れる。

「いや、そういう訳じゃないんだ。」

分からないといった表情を俺に向けるA。

「食べさせてくれないのか?」

「・・・えっ、」

数秒で俺の言葉の意味を理解したAは少し頬を染めながらもうなづいた。

緊張した様子で、ゼリーをスプーンですくうAはすごくかわいい。

「・・・はい、あーん。」

恥ずかしそうに、ゼリーを俺に食べさせるA。

何回も繰り返したいぐらいだったが、たった3回で満腹になった。

風邪じゃなかったらもっと食べれるが、風邪だからやってもらえたんだ。

・・・仕方ない。

「スマホの充電は大丈夫?」

「・・・ああ。」

「洗濯物は平気?風邪が治った時に着ていく物はある?」

「心配ない。」

こんなやり取りの中でも、Aは加湿器の水を入れるなどてきぱき動いている。

「必要なものはない?あったら買ってくるよ。」

「・・・ない。」

そっかとAはつぶやいて、自分の荷物を持って立ち上がった。

「じゃあ、私は帰るね。」

「・・・えっ?」

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無花果 - 続いてくれ頼む…面白いのにもったいない!! (8月25日 15時) (レス) @page22 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
mare 1309 - この作品とっても好きです!!!!!とっても良いところで終わってるので忙しく無ければ更新してくださるととても嬉しいです! (2022年12月18日 7時) (レス) @page22 id: a86a15f2bd (このIDを非表示/違反報告)
月華雪(プロフ) - この作品好きなのですが……。もう終わってしまったのですか?悲しいです。 (2017年5月1日 18時) (レス) id: cc6c105bde (このIDを非表示/違反報告)
姉がうるさい - 面白いです! 更新頑張ってください! (2016年8月14日 23時) (レス) id: a4cdad4bd7 (このIDを非表示/違反報告)
薄紅梅(プロフ) - クロガネ@センガザキさん» 更新のペースが遅いですが、これからもよろしくお願いします。 (2016年4月9日 22時) (レス) id: aba18490cb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:薄紅梅 | 作成日時:2015年10月4日 0時

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