もしお土産を渡したら ページ19
ピンポーンとインターホンが鳴る。
｢･･･ディアボロ、早くでてこい。｣
｢DIO、、仮にも俺は病人なのだが、、、｣
確かにディアボロは具合悪そうにしている。
｢知るか、吸血鬼の私にこの真っ昼間に玄関を開けて人の相手をさせる気か？｣
現在、荒木荘にはディアボロ、DIO、カーズの3人しかいなかった。
吉良、ディエゴ、プッチ、ヴァレンタインは働きに出ている。
｢そもそも病人の俺よりも、吸血鬼のDIOよりも、究極生命体のカーズ、、お前が行けば良い話じゃないか。｣
それを聞いてカーズの眉がピクッと反応した。
｢このカーズに指図するというのか？貴様ら下等生物どもが。｣
最初のインターホンから時間も随分たっていたのだが、言い争っていた3人は聞こえていなかった。
何回か鳴っていたインターホンの音に、、、
そして1人が不穏な気配に気がつく。
｢･･･どうした、DIO？｣
カーズはいきなり動きを停止させたDIOを訝しげに見た。
｢何か、、聞こえないか？｣
そこでやっと3人は耳をすませた。
'DIOさーん、ディアボロさーん。'
Aの声だ。
｢お前らの客だ。早く行け。｣
結局、ディアボロが出る事になった。
｢･･･ディアボロさん、風邪なのに出てきて大丈夫なんですか？｣
｢大丈夫だ。｣
さっきまでさんざん自分を病人だと言っていたディアボロだったが、心配されると見栄をはる。
荒木荘の中に入ったAとジョナサンはDIOに目を止める。
｢ディオ！いたのなら早く出てくれよ。｣
｢そ、そうですよ。ジョナサンはさっき、波紋を使って入ろうとしたんですよ。｣
呼び捨てで呼ぶようになったのは、歳もあまり変わらないという理由でそう頼まれたからだ。
｢2人とも騒がしいぞ。Aはともかく、何でお前がいるんだ、ジョジョ。｣
さっきの嫌な気配の正体はこいつだったか。
しかも、波紋を、、物騒な奴だ。
｢授業参観で偶然Aと会ったんだよ。話をしてみればディオに頼まれたって言うしね、、来ちゃった。｣
来ちゃった、、じゃないだろう。
どんなにかわいく笑っても、195cmの大男はかわいく見えないぞ。
｢あっ、そうだ。お土産にイチジクのタルトを持って来たんだよ。｣
｢イチジク？｣
｢イチジク好きなんですよね？｣
そんな事言った覚えがないぞ。
｢君の日記に書いてあったじゃないか、イチジクのタルトって。｣
こいつ、人の日記の中を見たのか？
DIOはジョナサンに恐怖を覚えたと言う。
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無花果 - 続いてくれ頼む…面白いのにもったいない！！ (8月25日 15時) (
レス) @page22 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
mare 1309 - この作品とっても好きです！！！！！とっても良いところで終わってるので忙しく無ければ更新してくださるととても嬉しいです！ (2022年12月18日 7時) (レス) @page22 id: a86a15f2bd (このIDを非表示/違反報告)
月華雪(プロフ) - この作品好きなのですが……。もう終わってしまったのですか？悲しいです。 (2017年5月1日 18時) (レス) id: cc6c105bde (このIDを非表示/違反報告)
姉がうるさい - 面白いです！ 更新頑張ってください！ (2016年8月14日 23時) (レス) id: a4cdad4bd7 (このIDを非表示/違反報告)
薄紅梅(プロフ) - クロガネ@センガザキさん» 更新のペースが遅いですが、これからもよろしくお願いします。 (2016年4月9日 22時) (レス) id: aba18490cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄紅梅 | 作成日時：2015年10月4日 0時
