もし理由を訊いたら ページ18
「ジョルノ、先生の話はちゃんと聞かないとだめじゃあないか。」
「そうだよ、授業は真剣に取り組まないと!」
ジョナサンとAが僕に説教を始めた。
さっき会ったばかりのはずなのに、息がぴったりの2人。
「はぁ、、ところでジョナサンはともかく、何でAがいるんですか?」
僕がそう訊くとAはきょとんとした顔になって言った。
「あれ?聞いてなかったかな?私はDIOさんにジョルノの様子を見て来るように頼まれたんだよ。」
「Aはディオの知り合いなのかい?まったくディオは、、ジョルノの事なら僕に言ってくれれば良いのに。」
パードレが、、、
そう言う事なら、トリッシュをずっと見ていたのはディアボロに言われたからか?
「じゃあ、ディアボロに頼まれてトリッシュを見ていたんですか?」
「トリッシュちゃんの事を知っているの?ああ、、もともとディアボロさんに頼まれて来たの。」
DIOさんはディアボロさんのあとに頼んできたんだ、、とAは言った。
Aは荒木荘の面々と関係を持っているらしい。
悶々と考えている間にトリッシュがこっちに来た。
「あっ、トリッシュちゃん。今日はお疲れ様、授業で発表もしてたね。」
「え?えっと、、あなたは?」
トリッシュは不審に思いながらも言葉を返した。
「A・ベイジルだよ。ディアボロさんにあなたの様子を見て来るように言われたの。・・・良い報告もできるし、よかった。」
「・・・ディアボロは何でAさんに来させたのかしら。」
その言葉には棘が含まれているように感じられた。
「それは、、謝らないといけないね。ディアボロさん、私の友達の風邪が移って来れなくなったから。」
ゴメンねとすまなそうに顔を歪める。
少しの沈黙が続いてから、ジョナサンが口を開いた。
「・・・そうだ、A。これからディオに会いに行くのなら、僕も一緒に行ってもいいかい?」
「もちろん、いいですよ。」
ジョナサンさんは会ったのはついさっきの事だけど、かなり打ち解ける事ができた。
「それならよかった。・・・じゃあ、おみやげにイチジクのタルトを買って荒木荘に行こうか。」
「・・・イチジクのタルト?」
何でイチジク?
「ディオはイチジクのタルトが好きなんだよ。ディオの日記に書いてあった。」
そうして2人は荒木荘に向かった。
「・・・なんか無駄に疲れた気がするわ。」
「それは、、同感です。」
残された2人はため息をついた。
63人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
無花果 - 続いてくれ頼む…面白いのにもったいない!! (8月25日 15時) (レス) @page22 id: 97d79e1a3f (このIDを非表示/違反報告)
mare 1309 - この作品とっても好きです!!!!!とっても良いところで終わってるので忙しく無ければ更新してくださるととても嬉しいです! (2022年12月18日 7時) (レス) @page22 id: a86a15f2bd (このIDを非表示/違反報告)
月華雪(プロフ) - この作品好きなのですが……。もう終わってしまったのですか?悲しいです。 (2017年5月1日 18時) (レス) id: cc6c105bde (このIDを非表示/違反報告)
姉がうるさい - 面白いです! 更新頑張ってください! (2016年8月14日 23時) (レス) id: a4cdad4bd7 (このIDを非表示/違反報告)
薄紅梅(プロフ) - クロガネ@センガザキさん» 更新のペースが遅いですが、これからもよろしくお願いします。 (2016年4月9日 22時) (レス) id: aba18490cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:薄紅梅 | 作成日時:2015年10月4日 0時