[無印]すぐ近くに[ハーデス]※ ページ43
･･･余が間違っている、、？
そんなはずはない。
余が人間を死後、罰してきた事でこの地上は今の状態を保ってきたのだぞ。
･･･余に人間を罰する資格がない、、？
ばかな、、愛を知る人間は強くなれるだと？
愛などまやかしに過ぎん。
･･･しかし何だ？
この死に損ない達から発せられる強大な小宇宙は？
｢ハーデス、これが愛です！人間が持つ偉大なる力、、生命の源から湧き上がってくる愛の力！｣
余の疑問に答えるかのようにアテナは叫ぶ。
そして、、
余の身体は貫かれた。
･･･アテナの聖杖と、それを包む青銅聖闘士の小宇宙によって、、
Aの身体ごと、、
は、、？
Aだと？
｢･･･ハーデス様、、｣
それだけだ。
それしか彼女は余に話さなかった。
･･･いや、力尽きたのだ。
｢何故、お前がここに、、？｣
人間にしては綺麗な魂を持つ者だと思っていた。
余が直々にこのエリシオンへ迎え入れるくらいには、、
しかし、何故お前はこの場に来たのだ？！
｢･･･ハーデス。｣
アテナは悲しみをたたえた目でこちらを見つめる。
いや、アテナだけではない。
他の青銅聖闘士どもの視線までもが、余を哀れむように歪んでいる。
｢ハーデス、、貴方はこんなにも近くに愛が存在していたのですね。｣
｢･･･何の事だ？｣
｢わからないのですか？｣
わからないのか、だと？
余が何を見落としたと言うのだ、、
何に気付かなかったと言うのだ？
何を、、取りこぼしたと、、
｢貴方を愛していた人間がいた、、自身の命も省みず守ろうとした人間がいた。･･･貴方は気づいていたはずです。｣
涙を流しながらアテナは続ける。
｢どんなに愚かでも、どんなに非力でも、、人間が持つ愛は凍てついた心でさえ融かしてしまう。｣
"ハーデス様、、"
｢･･･貴方の心は彼女に融かされていた。｣
目が霞む、、余を呼ぶ声が聞こえる。
｢とっくに愛の暖かさに触れていた。｣
"ハーデス様、行きましょう。"
｢そして解っていたはず、、彼女が欠けがえのない存在だと。｣
そうか、余を呼んでいるのはお前か、、A。
｢･･･その涙が何よりの証拠です。｣
"ハーデス様、一緒に休みましょう、、"
･･･彼女の微笑みが見えた気がした。
終わり
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みくも。(プロフ) - リクエストでアスミタ様、シャカ様を御願いします！！ (2018年8月15日 1時) (
レス) id: f0d852326e (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストで夢神ズで愛してるゲームお願いします (2018年3月10日 19時) (レス) id: c8ec8f5264 (このIDを非表示/違反報告)
ハーデスLOVE - 薄紅梅さん» またリクエストをさせて下さい｡前と同じ様に冥王ハーデスの激甘をお願いしたいです｡宜しくお願い致します｡ (2017年11月4日 9時) (レス) id: af04e3343b (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストでモルペウス様をお願いします (2017年9月16日 16時) (レス) id: 7818562d23 (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔 - 薄紅梅さん» お久し振りです。機種変更して新しくやらせて頂いています。小説読ませて頂きました。凄く良かったです、有難うございます。また宜しくお願い致します。 (2017年7月30日 1時) (レス) id: dad805e2b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄紅梅 | 作成日時：2017年1月8日 1時
