[無印]特別な事[カミュ]※ ページ41
｢欲しい物、、？｣
｢そう、カミュの欲しい物は何か教えてほしいの。｣
教皇への任務の報告を終え、宝瓶宮に戻ってみれば、そこに待ち構えていたのは彼女だった。
聖域の女官でもあり、幼い頃から親しくしている彼女、、Aがいた。
｢･･･どうした、いきなり？｣
｢だってカミュはずっとシベリアにいるでしょう？｣
物憂げな表情を見せたと思えばそんな事を言ってくる。
｢あの地は修業に適している、、何より弟子達を鍛えねばならんからな。｣
｢だから誕生日もカミュが黄金聖闘士になった時もお祝い出来なかった。｣
･･･ああ、お前は、、
｢そんな事を気にしていたのか？｣
｢そんな事って、、私には重要な事なんだけど、、｣
呆れたような、少し怒ったような声音だ。
｢気持ちだけで十分だ。｣
｢それじゃ、私の気がおさまらない。｣
食い下がる気はさらさらないようで、これ以上拒むのも逆に悪い、か、、
｢ならば、、｣
｢うん。｣
やっと答える素振りを見せるカミュに、Aの声は弾んだ。
｢A、私だけに特別な事をしてほしい。｣
｢･･･えっ？｣
Aにとってカミュの要求は、予想外で、しかも意思を計りかねるもので、、
｢えっと、、それってどういう、、｣
｢解らないのか？ミロにもアイオリアにもしない事をしてほしいと言っているのだ。｣
それでも解らないといった様子のAにため息をついて、カミュは彼女に口付ける。
｢･･･素敵な贈り物をありがとう、A。｣
｢なっ、、！｣
顔を紅く染め、その場から動けなくなったAをそのままに、カミュは宝瓶宮を出る。
｢･･･俺がいるのを知って、あんな事を言ったのか？｣
進路をふさぐように立って、ミロは言った。
｢さあな、、｣
軽く笑いながら答える友には本当に呆れてしまう。
｢カミュ、、もう行くのか？｣
｢ああ。｣
そう言って、カミュは驚く程あっさりと聖域を後にしてしまった。
｢難儀な奴め。｣
Aの事を好いているにもかかわらず、彼女の身体を気遣って極寒の地に連れては行けない。
だからと言って、この聖域で弟子達の修業を行うのも師として許せない。
･･･人に見せつける程好きなくせに、、
｢･･･あんまり放っておくと横取りされるぞ。｣
例えば、俺、、とかな。
まあ、、
そんな心配もないか。
｢お前はAの心臓を撃ち抜いたらしい。｣
ミロは宝瓶宮をのぞいて笑った。
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みくも。(プロフ) - リクエストでアスミタ様、シャカ様を御願いします！！ (2018年8月15日 1時) (
レス) id: f0d852326e (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストで夢神ズで愛してるゲームお願いします (2018年3月10日 19時) (レス) id: c8ec8f5264 (このIDを非表示/違反報告)
ハーデスLOVE - 薄紅梅さん» またリクエストをさせて下さい｡前と同じ様に冥王ハーデスの激甘をお願いしたいです｡宜しくお願い致します｡ (2017年11月4日 9時) (レス) id: af04e3343b (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストでモルペウス様をお願いします (2017年9月16日 16時) (レス) id: 7818562d23 (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔 - 薄紅梅さん» お久し振りです。機種変更して新しくやらせて頂いています。小説読ませて頂きました。凄く良かったです、有難うございます。また宜しくお願い致します。 (2017年7月30日 1時) (レス) id: dad805e2b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄紅梅 | 作成日時：2017年1月8日 1時
