[無印]私の太陽[ハーデス瞬]※ ページ34
本当に、うっとりする程美しい人、、
その見た目だけじゃない、心には冥王とは思えない透き通った一筋の光さえ見える。
･･･この建物内に今いるのは私とハーデス様だけだ。
先刻までハーデス様の傷の手当てをしていたパンドラ様はとっくに外に出てしまった。
私1人にハーデス様を任せてしまうなんて、よっぽど私を信頼しているのか、、
･･･いや、戦力としてアテにされていないだけか？
この冥界にアテナの聖闘士が侵入したことから冥界三巨頭を始めとする冥闘士は出払っている。
ジュデッカもこうなってしまえば寂しいものだった。
だが、そんな静寂は突然断ち切られた。
｢･･･何を見ている？｣
今の声は、、ハーデス様か？
｢何を、とは？｣
｢お前の目は余をとらえて離さぬ。一体お前は何を見ている？｣
一瞥もくれずに言い放つその姿はまさに神、、いや、違う。
｢･･･貴方様の本質を。｣
｢本質だと？｣
｢はい、、アンドロメダの聖闘士よ。｣
気付けば玉座から彼の姿は消え、すぐ目の前に立っている。
｢驚きました。･･･冥界でこんな綺麗な瞳の人と会うなんて、、何故気付いたんです？｣
囁くように言ったハーデス、、もとい瞬はほの暗い世界に似つかわしくない彼女にまた一歩近付く。
｢･･･貴方の心は隠しきれていない、、その光を、希望を、、｣
その優しさを、、
｢冥王は闇しか持ち得ない、、光などあり得ないのだ。｣
｢僕と闘うつもりですか？｣
｢まさか、、｣
闘って勝てる気がしない、、
それどころかこの人を傷付けたくないとも思ってしまう。
｢･･･なら秘密ですよ。｣
イタズラっぽく笑って言う彼は、もう限界なのだろう。
･･･あの冥王だ、、その強大な神を押し込めるのだから仕方ないのかもしれない。
それでも彼は私の唇に人指し指を当てて笑ったのだ。
｢･･･貴方は不思議な魅力を持っているね。｣
彼女はジュデッカを出る。
｢私は冥闘士だけど、貴方の味方になる事にするよ。｣
向かうはコキュートス、ペガサスのもとだ。
バレンタインあたりと遭遇するかもしれない。
･･･だが、後悔はない。
｢初めてだったんだ。ちゃんと目を見て話してくれる人は。｣
貴方は冷えた私の心を溶かしてくれた。
私の太陽なんだ。
その時、ありがとうと、、あの人の声が聞こえた気がした。
冥界はあいも変わらず闇ばかりだったけど、私には一筋の光が見えたんだ。
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みくも。(プロフ) - リクエストでアスミタ様、シャカ様を御願いします！！ (2018年8月15日 1時) (
レス) id: f0d852326e (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストで夢神ズで愛してるゲームお願いします (2018年3月10日 19時) (レス) id: c8ec8f5264 (このIDを非表示/違反報告)
ハーデスLOVE - 薄紅梅さん» またリクエストをさせて下さい｡前と同じ様に冥王ハーデスの激甘をお願いしたいです｡宜しくお願い致します｡ (2017年11月4日 9時) (レス) id: af04e3343b (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストでモルペウス様をお願いします (2017年9月16日 16時) (レス) id: 7818562d23 (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔 - 薄紅梅さん» お久し振りです。機種変更して新しくやらせて頂いています。小説読ませて頂きました。凄く良かったです、有難うございます。また宜しくお願い致します。 (2017年7月30日 1時) (レス) id: dad805e2b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄紅梅 | 作成日時：2017年1月8日 1時
