[無印]恋の選択肢[サガ]※ ページ31
｢チョコか蜂蜜の焼き菓子か、迷うな、、｣
サガはAの手作りのお菓子を眺めている。
･･･それも10分以上前から。
Aの顔には苦笑いが浮かんでいる。
カノンは残った方で良いと言った、過去の自分を恨んだ。
｢サガよ、、そんなに悩むのなら私が決めさせてやろう。｣
｢良い方法があるのか？｣
｢ああ。･･･今から二択の選択肢を与える。直感で好きな方を選べ。｣
わかった、と頷くサガを確認すると、カノンは口を開いた。
｢白、黒｣
｢白｣
｢空、海｣
｢海｣
｢下、上｣
｢上｣
｢チョコ、蜂蜜｣
｢蜂蜜、、あっ！｣
決まったな、と笑うカノンは、チョコの焼き菓子をサガから奪う。
そのやり取りを見ていたAはカノンに向かって言った。
｢カノン、私にもそれをやってほしいな。明日に花の髪飾りにするかリボンにするかを決めてほしいの。｣
少し面倒臭そうな顔を見せたカノンだったが、思い直したようにAに選択肢を与えた。
｢赤、青｣
｢赤｣
｢犬、猫｣
｢猫｣
｢サガ、アイオロス｣
｢サガ、、えっ？｣
何故か、とても恥ずかしい事を言ったような気がしたAは狼狽する。
｢やはりな、、薄々そうではないかとは思っていた。･･･俺は失礼するとしよう。｣
｢カノンッ！？｣
双児宮にはAとサガだけが残る。
｢A、、｣
｢何、サガ？｣
気まずい雰囲気が部屋に立ち込める。
｢さっきの選択と、今のAの表情、、間違っているのなら言ってほしい。だが、自惚れても良いのか？｣
｢自惚れ、、？｣
｢貴女が私を好いている、という事だ。｣
痛い程まっすぐなサガの視線にAはたじろぐ。
｢･･･すまない、困らせてしまったか。｣
頭を冷やす、と言って宮を出ようとするサガの手をとっさにAは掴んだ。
｢自惚れじゃない、、自惚れじゃないよ。｣
｢都合の良いふうに取っても良いのか？｣
｢･･･うん。私、サガの事が好き。｣
すると、サガはAの手を引き、彼女を胸に収めた。
｢気付けば、貴女の事が好きだったんだ。Aの事は私が幸せにする。だから、、｣
｢･･･サガがいるだけで幸せだよ？｣
愛する人からそんな事を言われれば誰だって嬉しいだろう。
それはサガだって例外ではない。
｢私もAがいれば幸福だ。｣
そんな言葉が中から聞こえる。
･･･本当に焦れったい2人だった。
2人のキューピッドは優しげな笑みを浮かべて、今度こそ宮を後にした。
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みくも。(プロフ) - リクエストでアスミタ様、シャカ様を御願いします！！ (2018年8月15日 1時) (
レス) id: f0d852326e (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストで夢神ズで愛してるゲームお願いします (2018年3月10日 19時) (レス) id: c8ec8f5264 (このIDを非表示/違反報告)
ハーデスLOVE - 薄紅梅さん» またリクエストをさせて下さい｡前と同じ様に冥王ハーデスの激甘をお願いしたいです｡宜しくお願い致します｡ (2017年11月4日 9時) (レス) id: af04e3343b (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストでモルペウス様をお願いします (2017年9月16日 16時) (レス) id: 7818562d23 (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔 - 薄紅梅さん» お久し振りです。機種変更して新しくやらせて頂いています。小説読ませて頂きました。凄く良かったです、有難うございます。また宜しくお願い致します。 (2017年7月30日 1時) (レス) id: dad805e2b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄紅梅 | 作成日時：2017年1月8日 1時
