[無印]死の楽園[タナトス] ページ28
･･･目覚めたら、そこは今まで見た事も無いぐらい綺麗な花園が広がっていた。
さっきまでごみ溜めの街にいた私がなぜこんな所で眠っていたのかは皆目検討がつかないけど、、
確か、急に胸が苦しくなって、、そして、、
｢私はいったい、、？｣
｢お前は神に選ばれたのだよ、A。｣
背後から聞こえた声に振り向くと、神々しいまでのオーラを纏った1人の男性。
｢･･･神に？｣
｢そうだ。死の神である俺によってな。｣
｢ここは？｣
｢アケローン河の遥か上流、レーテ河の彼方にある無限の野、、死後、神に選ばれた者だけが来る事の叶う楽園、エリシオンだ。｣
にわかに信じられないような話だけど、目に映る全ての物がこの世の物ではない神秘性を秘めている。
｢ここには飢えも争いも苦しみも悲しみもない。もう苦しまずにすむのだ、Aよ。｣
｢ならば、私のいた施設の子も、、｣
｢フッ、、お前は優しいな、A。･･･後の事は妖精(ニンフ)に任せてある。俺の神殿でゆっくり休むと良い。｣
ニンフに連れられて行くAを、タナトスは見えなくなるまで見送った後、口を開いた。
｢･･･何だ、ヒュプノス。言いたい事がありそうだな。｣
｢当たり前だ。お前は命を軽はずみに消しすぎる。Aの寿命はまだずっと後のはずだ。｣
｢あのまま生きていても悪戯に苦しむだけだ。ならば、エリシオンに連れて来る方が余程幸せであろう？｣
しばらく睨みあった二人だったが、ヒュプノスは視線をそらすとため息をついた。
｢･･･あまり入れ込み過ぎん事だな。いくら清い心を持つと言っても、所詮は人間。我等神とは考えも感情も違うのだから。｣
｢入れ込み過ぎるなだと、、俺にとってはAは人間が愛玩用に飼う猫も同然。いったい何を危惧する事があるのだ！｣
高笑いをしてその場を離れるタナトスに、ヒュプノスはまたしてもため息をつく。
｢猫も同然、、そんな者にどうしてあんな表情ができる？｣
･･･お前は全く気付いていないよ、タナトス。
Aを見るお前の顔は思慕の念を隠せていない。
だがそんな感情を持つのは危ういのだ。
お前は神で、Aは人間。
この差は絶望的に大きな物、、
だが、、
｢お前達二人を見守っていたいと願う私も、大概かもしれんな。｣
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みくも。(プロフ) - リクエストでアスミタ様、シャカ様を御願いします！！ (2018年8月15日 1時) (
レス) id: f0d852326e (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストで夢神ズで愛してるゲームお願いします (2018年3月10日 19時) (レス) id: c8ec8f5264 (このIDを非表示/違反報告)
ハーデスLOVE - 薄紅梅さん» またリクエストをさせて下さい｡前と同じ様に冥王ハーデスの激甘をお願いしたいです｡宜しくお願い致します｡ (2017年11月4日 9時) (レス) id: af04e3343b (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストでモルペウス様をお願いします (2017年9月16日 16時) (レス) id: 7818562d23 (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔 - 薄紅梅さん» お久し振りです。機種変更して新しくやらせて頂いています。小説読ませて頂きました。凄く良かったです、有難うございます。また宜しくお願い致します。 (2017年7月30日 1時) (レス) id: dad805e2b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄紅梅 | 作成日時：2017年1月8日 1時
