[無印]時よとまれ[サガ] ページ25
｢･･･お前は本当に美しいな。｣
誰も知らない小部屋の、小さなベットに横たわる少女と漆黒の長髪を持つ男が1人、、
少女の髪をすいていた手を止めたその男は、まるでいつもの事であるように少女に口付けようとする。
｢っ、、またしても邪魔をしおって、、｣
"お前に、Aを穢させはせん！"
男の口付けは未遂に終わったものの、少女の頬にあてられた手をどかす気はないらしい。
"Aだけは絶対に、、私がっ！"
苦しそうに頭を抑え、呻いていた男の髪は徐々に黒から金へと変わってゆく。
｢お前の好きにはさせん！｣
"フンッ、、どの口がそう言う。･･･お前が望んだ事じゃないか、サガ？"
｢何をっ！？｣
サガ、、そう呼ばれたこの男は双子座(ジェミニ)の黄金聖闘士であり、アテナ殺害をもくろみ、教皇に成りすましている大罪人である。
･･･しかし、それが彼の全てではない。
"本当にAを救いたいのなら目覚めさせれば良い、、出来るものならな。"
｢なんだと？｣
"この12年の間、Aを起こす機会など掃いて捨てる程あった。それをしなかったのはなぜだ？"
心臓に氷の剣でも突き立てられたのかと思うような、、そんな衝撃だった。
"結局のところお前は俺と同じだよ。"
｢違うっ！｣
"怒鳴るな。･･･まあ、良い。俺はお前と言い争いたい訳ではないのだからな。"
すうーっと、悪いものが消えていく感覚の後、どっと疲れがのしかかる。
｢A、、｣
同じ、、確かにそうなのかもしれない。
｢A、すまない、、｣
私にとって、この眠りから彼女を救う事は雑作もない事だ。
｢･･･だが、出来ない、、｣
拒絶されたくない。
優しい貴女の事だ、、きっと私を許すのだろう。
｢私は、、｣
言葉を続けられず、はらはらと流れる涙も止められずにAの手をぎゅっと握る。
｢ああ、貴女の手は小さいな、、｣
･･･Aの時は止まったままだ。
12年前からずっと、、
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みくも。(プロフ) - リクエストでアスミタ様、シャカ様を御願いします！！ (2018年8月15日 1時) (
レス) id: f0d852326e (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストで夢神ズで愛してるゲームお願いします (2018年3月10日 19時) (レス) id: c8ec8f5264 (このIDを非表示/違反報告)
ハーデスLOVE - 薄紅梅さん» またリクエストをさせて下さい｡前と同じ様に冥王ハーデスの激甘をお願いしたいです｡宜しくお願い致します｡ (2017年11月4日 9時) (レス) id: af04e3343b (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストでモルペウス様をお願いします (2017年9月16日 16時) (レス) id: 7818562d23 (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔 - 薄紅梅さん» お久し振りです。機種変更して新しくやらせて頂いています。小説読ませて頂きました。凄く良かったです、有難うございます。また宜しくお願い致します。 (2017年7月30日 1時) (レス) id: dad805e2b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄紅梅 | 作成日時：2017年1月8日 1時
