[無印]一緒に[カノン]※ ページ20
崩壊してゆくポセイドン神殿。
海神ポセイドンの依り代であったジュリアン･ソロは人魚姫(マーメイド)のテティスによって、、
アテナはポセイドンを壺に封じて青銅聖闘士達とともに地上に帰って行った。
｢･･･私達も行きましょう。｣
ぐったりとしているが、かすかに息はあるその人を抱いて、私は地上を目指した、、
････。
目が覚めると、そこは浜辺で嫌になるほど穏やかに太陽は輝いている。
いや、違う、、
問題はそこじゃない。
今一番疑問に思わなければならないのは、、
｢･･･なぜ、私は生きている？｣
アテナを庇うために受けたポセイドンの三叉の鉾(みつまたのほこ)による傷跡も綺麗に塞がっている。
｢いったい誰が、、｣
ふと辺りを見渡すと、傷だらけで横たわっている女が1人。
｢･･･お前は海豹(セルキー)のAか？｣
確かに纏っているその鱗衣(スケイル)は海豹のものだ。
海水で顔に張り付いている長髪を彼女の耳にかけてやれば、今まで見る事の叶わなかった素顔を覗く事が出来た。
｢お前、まさか、、｣
それは忘れるはずのない顔だった。
彼女は聖域で聖闘士候補生だったが、仮面はうっとおしいと言って私の前では付けず、兄のスペアに過ぎないこのカノンを慕う物好きな奴だった。
そして、自分にとっても欠けがえのない存在であったのだと、、今から考えればわかる。
同じ髪、声、名前であったのも全て気のせいだと片付けていたが、、
｢追いかけて来たのか？･･･自分を海闘士(マリーナ)だと偽って？｣
しかも自分こそ傷を負っているはずなのに私の治療をしたのか、、
私には命を救われるような資格などないというのに、、
｢･･･思えばお前だけかもしれん。このカノンを真に慕う者など、、｣
力なく、意識を失ったままの彼女を抱き締める。
｢目を、、覚ましてくれないか？私はお前を亡くしたくはない。｣
｢･･･それは、どういう意味でしょう？｣
いつの間にかカノンの背にはAの手が回っている。
｢A、、｣
｢カノン、答えて下さい。｣
全く、、いつから起きていたのか、、
･･･違うな、今がその時なのか。
｢1度しか言わん。だからよく聞け。｣
｢はい。｣
カノンはAと目を合わせる。
｢お前はこのカノンにとって唯一無二の特別な存在だ。だから、、｣
･･･私と一緒にいてくれないか？
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みくも。(プロフ) - リクエストでアスミタ様、シャカ様を御願いします！！ (2018年8月15日 1時) (
レス) id: f0d852326e (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストで夢神ズで愛してるゲームお願いします (2018年3月10日 19時) (レス) id: c8ec8f5264 (このIDを非表示/違反報告)
ハーデスLOVE - 薄紅梅さん» またリクエストをさせて下さい｡前と同じ様に冥王ハーデスの激甘をお願いしたいです｡宜しくお願い致します｡ (2017年11月4日 9時) (レス) id: af04e3343b (このIDを非表示/違反報告)
菜穂 - リクエストでモルペウス様をお願いします (2017年9月16日 16時) (レス) id: 7818562d23 (このIDを非表示/違反報告)
小悪魔 - 薄紅梅さん» お久し振りです。機種変更して新しくやらせて頂いています。小説読ませて頂きました。凄く良かったです、有難うございます。また宜しくお願い致します。 (2017年7月30日 1時) (レス) id: dad805e2b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：薄紅梅 | 作成日時：2017年1月8日 1時
