松田/微々甘/彼女(2/2) ページ14
｢最初から言ってくれたら良かったのに｣
｢そうやって笑うから｣
それなら知られずにいた方がマシだ、と少しムスッとしてそっぽを向くと、｢ごめんごめん｣と苦笑された。
｢そっかー、まぁ私の陣平ちゃん可愛いもんね｣
そう言って頬を挟まれ自分の方を向かせながらグリグリされた俺は、やめろと手を振り払いながらも内心ニヤけていたのは内緒だ。
｢とりあえず萩原はグーパンだな｣
｢そうしてくれ｣
｢……んふふ｣
｢なんだよ｣
｢いや、ちょっとオネエさんに好きにされてる陣平想像したら可愛くてつい｣
｢おい、別にされるがままって訳ではなかったからな！｣
｢はいはい｣
何を想像したのかしらねえけど、Aの機嫌が戻ったからまぁ良しとしよう。
｢とは言え、｣
｢あ？｣
｢いくらオネエさんでも、やっぱり私の陣平に手を出したことは許せないなあ｣
と妖麗な笑みを浮かべたAにゴクリと喉が鳴った。
ゆっくり近付いてくるAに速まる鼓動。
クソ、俺の女カッコ良過ぎるだろ！
｢おい、ちょっと待ッん…！｣
噛み付く様なキスに一瞬で堕ちた俺は、男の威厳なんて生まれる前に置いてきた気持ちになったのだった。
【同棲中の彼女は男前でした】
(陣平ちゃん、Aちゃんにバレたって？)
(……ああ、カッコよかった)
(は？)
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トリプルフェイス以上に気まぐれ更新にも関わらずこちらもお気に入り登録ありがとうございます。
また追々。
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莉央。(プロフ) - 心路さん» 更新停滞中にも関わらずコメントありがとうございます！キュンを感じてもらえて良かったです＾＾ (2022年12月18日 10時) (
レス) id: fc043517d0 (このIDを非表示/違反報告)
心路 - すごく見ていてキュンとしちゃう感じの小説で面白いです😆 (2022年12月11日 23時) (レス) @page12 id: a7da08970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：莉央。 | 作成日時：2022年6月14日 14時
