松田(生存if)/ギャグ寄/同期(1/2) ページ1
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「おん?Aも来てたのか」
聞き覚えのある声にイヤフォンを外し顔をあげると、天パのモジャモジャがグラサンを外し胸ポケットに挿している所だった。
「あん?松田、なにサボり?」
「はあ?俺がサボりならお前はなんなんだよ」
コーヒー、アイスで!と、注文を取りに向かって来てたであろうお姉さんが到着する前にそう言うと、私の前に座った。
「おいおい松田くん、私の邪魔をしないでくれるかな?仕事中なんだよ」
「今度は何やらかしたんだ?」
ニヤニヤしながら私の手元を覗き込んできた。
「私が毎回始末書書いてると思うなよ」
今日はそこのお兄さんに頼まれてた資料を仕上げてるんだよ、と顎で指した先には笑顔でご老人との会話を楽しんでいる同期兼上司がいた。
「てか聞いてよ!明日までに仕上げろってメール来たの明け方4時だよ?!アイツにとって朝日が登ってなければ前日扱いだからね!」
つまり今日中だよ!バカ!と目の前の天パにそう言うと、「パツキン野郎相変わらずえげつねぇな」と、皿に残ってたポテトを食われた。
「あの笑顔の裏に隠された真実をご老人に教えてやりたい」
「激しく同意だな」
ヒソヒソと向こうに聞こえないボリュームで喋っていたのだが、急に人影を感じゆるりとそっちを向くと
「お客様、お静かに願えますか?」
さっきまでご老人とにこやかに話していたはずの同期兼上司、もとい降谷零、もとい安室透が「アイスコーヒーです」と黒い何かを背後にまとい素敵な笑顔で立っていた。
「サンキュー!ッあづ?!」
「アイスコーヒーが熱いわけなくない?」
と、松田が手にしたグラスを見ると、湯気が立っている。
え、耐熱ガラス…?
「安室さんよお、アイスって言ったべ?」
「おや、うっかりしてました」
ニコニコ、と笑う降谷は明らかにわざとだと分かるボケをかましてきた。
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莉央。(プロフ) - 心路さん» 更新停滞中にも関わらずコメントありがとうございます!キュンを感じてもらえて良かったです^^ (2022年12月18日 10時) (レス) id: fc043517d0 (このIDを非表示/違反報告)
心路 - すごく見ていてキュンとしちゃう感じの小説で面白いです😆 (2022年12月11日 23時) (レス) @page12 id: a7da08970e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:莉央。 | 作成日時:2022年6月14日 14時