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萩原と松田(3/3) ページ5
「お疲れー!」
カンパーイ!といつもの居酒屋に集まってビールをグビッとひと口流し込む。
カーッ!美味い!
「それにしてもAよく分かったな」
「ん?なにが?爆弾の話?」
枝豆をポイポイと口に放り込みながら、同じくピリ辛キュウリをヒョイヒョイ口に運ぶ松田に目を向けた。
「もう1つの爆弾のありかだよ」
「あー」
そんなの勘でしょ!とニシシと笑って見せたら「さすがAちゃん!」と萩原に頭を撫でられた。
「野生の勘か、さすがだなメスゴリラ」
「お前らちょろいな」
それで理解してくれるならありがたい。
「あ、こら萩!それ俺の!」
「えー、かたいこと言うなよ〜」
陣平ちゃんのいけず!と焼き鳥を取り合う2人。
ああ、私はこれが見たかったんだ。
1度目の人生で叶わなかった、この光景。
少し目頭が熱くなった気がした。
「ん?Aちゃんどうした?」
「へ?いや、なんでも…ちょっと飲み過ぎたかな」
「そんなに弱かったか〜?水飲んどけ!」
松田に渡されたジョッキに入った水を一気に流し込む。
あと、3人…
私の大切な幼馴染共と、もう1人の同期。
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作者名:莉央。 | 作成日時:2022年5月5日 10時