【wrwrd】幹部死んでたんで助けます【続】

君じゃない ページ47

zm｢！！？え！？｣

em｢あ〜あわわ！！｣

俺が抱きしめたエーミールは
｢何事？？｣という顔でこちらを見ている

元に戻った……のか？

em｢あのぉ……ゾムさん……？｣

zm｢あ｣

俺はすぐにエーミールの背中に回していた腕を
ほどいた

エーミールはまだ足がガクガクしていて
歩ける状態ではなかった

俺はエーミールの左腕のしたから肩を貸す

エーミールは大広間の方向へとゆっくりと歩き出した


zm｢びっくりした……いつ戻ったんや？｣

em｢本当についさっきですよ？おかえりって聞こえたんで、ただいま。って言いました。というか、なんでこんな所へ？｣

zm｢エーミールが自分でここまで来たんやで？｣

em｢え！？あ、そうだったんですね。ご迷惑おかけしました……。｣


エーミールは1歩1歩ゆっくり慎重に歩く

俺もそれに合わせてゆっくり進む


その瞬間フッと何かが焦げたような匂いがした

俺は反射的に足を止める


zm｢なんや？この匂い？｣


エーミールは気づいていないのか
｢どうしました？｣と声をかけてくる

その後、急に背後に気配を感じた

俺はナイフを持ち振り向いた


kkb｢わーお、人間なのに俺の気配に気づいたんだ〜！すごいね〜！｣

俺はナイフを持ったまま
立ち止まっていた

エーミールは目の前の男に酷く動揺しているようだった

目の前の男はナイフを見つめて
しばらく何かを考えているような仕草をした


kkb｢ん〜……、でも、君じゃないんだよなぁ……。｣

zm｢は？｣


それだけ言い残してソイツは消えていった

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