ゆかり ページ43
em｢Aさん！大丈夫ですか？｣
『あ、あぁ……。ダーペが庇ってくれたおかげでなんとかな。』
飛び去ったダーペはもういない
こんなに広々とした場所にいるのだから
少しくらい影が見えるのではないかと辺りを見渡しても、彼の姿はどこにもなかった
em｢彼とは知り合いなんですね。｣
『いや、今日初めて会ったやつだ。』
私の返答に
エーミールはえっ！？という反応を見せたが
｢ま、まぁ、すぐに仲良くなれる人っていますからね！！｣と言った
『速く戻ろう。いつまたアイツが来るかわからない。』
私はエーミールの背中を押した
em｢はい！！戻りましょう！｣
エーミールはそれに答えるように走り出した
……
広々とした平原のなか
ぽつんと建物が見えた
em｢あっ！！｣
エーミールはその建物を見てとても興奮していた
新しいおもちゃを見つけた時の5歳児のように
一心不乱にその建物へ向かった
私もエーミールに続いて建物へと向かうが
その時、さっきまでいなかったはずの少女が建物の前に見えた
(敵か！！？)
私は新たな敵だと察知し、
すぐに前を走るエーミールの袖を掴もうとした
しかしスカッと空振りしてしまい
その勢いでつまづいてしまう
そんな私に気づかないのかエーミールは先々と進んでしまった
建物の前にいる少女は
綺麗な金髪に紫色のワンピース
第一印象を一言で表すなら｢可憐｣だ
そんな彼女に目を奪われていたが
すぐにハッとしてエーミールの後を追いかける
エーミールは彼女の目の前まで辿り着き
その数秒後に私も追いついた
すぐに彼女とエーミールを引き離そうとしたが
様子を見ている限り2人は知り合いらしい
em｢ゆかりさん、お久しぶりですね！｣
｢……｣
エーミールは笑顔で彼女に語りかける
だが、彼女はニコニコしたままで何も答えなかった
手には1冊の本が握られている
彼女はその本を無言でエーミールに渡し
建物の中へと消えていった
em｢え、え！？ゆかりさん！？｣
エーミールは慌てて彼女の後を追いかける
その衝撃で本が草原の柔らかい草の上に落ちた
私はエーミールの落とした本を拾い上げ
本の題名を見る
(この本……どこかで……。)
その本を持ち建物の中へと足を踏み入れると
彼女の姿は無く、エーミールは呆然としていた
本のたくさん並んだ部屋に机の上に置かれた
たくさんの書類達
誰かの仕事場だろうか……
『ここは……』
em｢あ、Aさん。ここは……、昔の私の仕事場です。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 657人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リオチョチョ(プロフ) - 宇琉夜ハルさん» 要注意の続きは鳥居の後半からですね(*^^*)わかりにくくてすみません。こういったコメントはこちら側としても助かります。ありがとうございますm(*_ _)m (2021年10月8日 8時) (
レス) id: 9f730bebc9 (このIDを非表示/違反報告)
宇琉夜ハル(プロフ) - 要注意の次の話がないです！(多分) (2021年10月8日 7時) (レス) @page37 id: c64b9591b6 (このIDを非表示/違反報告)
リオチョチョ(プロフ) - おさしみくんさん» 頑張りましょう！！ (2021年10月6日 22時) (レス) id: 9f730bebc9 (このIDを非表示/違反報告)
おさしみくん - テストですか､お互い頑張りましょ！！ (2021年10月6日 22時) (レス) @page42 id: fac9785650 (このIDを非表示/違反報告)
リオチョチョ(プロフ) - 霜月さん» うおおおおぉ！！！ (2021年10月2日 20時) (レス) id: 9f730bebc9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リオチョチョ | 作成日時：2021年5月22日 16時
