結局人間顔ですか？２

第４８話 ページ29

それから数日、真選組ではしょっちゅう沖田さんに絡まれる。

今日は久しぶりに真選組の仕事が休みだから新八さんの家に遊びに来てた。

妙ちゃんとのんびりとお喋りをする約束してたんだよね〜。

「どうぞ。ゆっくりしていってください」

新八さんがお茶を出してくれて、妙ちゃんとのんびり庭を眺める。

「久しぶり妙ちゃん」

「お互い意外と忙しいものね」

「妙ちゃんが元気そうでよかった」

そういうと、Aもねと言ってほほ笑んでくれた。

妙ちゃん美しすぎ！！！

「それで、今日はどうしたの？何か話したいことでもできたのかしら？」

妙ちゃんは勘が鋭い。

そして聞き上手だ。だから私も安心して話すことができるんだろう。

「あのね、私・・・」

小さい頃のことからゆっくりと話した。

明るい話でもないのに妙ちゃんはうなずきながら聞いてくれて、心が優しいひとっていうのはこういう人のことを言うんだろうって思った。

「なるほど。そういうことでしたか」

「うん、それで沖田さんが正直面倒くさいんだよね」

「そうね、私からアドバイスできそうなことはないけれどAに思いを寄せている人は沖田さんだけではないって事だけ伝えておくわ」

「？どういうこと？」

「ふふ、言葉のとおりよ」

妙ちゃんはそれ以上は教えてくれなかった。どういうこと？

「それで、Aの本心はどうなの？気になる人なんているのかしら？」

「・・・私前に言ってた地球外に行ってしまった人のことが好きなのかもしれない」

「会いたいんだよね。あの独特な雰囲気が好きだっていうか」

「あら、会いたいって思うならそれは好きなんじゃないかしら？」

私、晋助の事やっぱり好きなのかな？

「そう、かもしれないね」

「決めつけるのはあれかもしれないけれど、私はAには幸せになってほしいの」

「ありがと、私は妙ちゃんにも幸せになってほしい」

「私が何かを言えることでもないからゆっくりと考えた方がいいと思うわ。大したこと言えなくてごめんなさい」

妙ちゃんが笑う姿は可憐だよね。近藤さんが好きになるのもわかるな。

「ゆっくり、か。そうだね、ありがと！」

妙ちゃんから言われたようにゆっくり考えるべきだよね。焦ったってしょうがないし。

この後は妙ちゃんに近藤さんの話を振ったら人を殺しそうな笑顔で拒否された。

近藤さん良いひとなのにな〜。

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