第22話 ページ3
私はぽーっとしながら帰った。
綺麗になってから男性に言い寄られることはよくあったけど、こんなドキドキなかったよ?
どうして?
「ただいま」
もう結構遅い時間のため、小声で言ってはいる。
中に入るとソファーで銀さんが寝ていた。
「もう、銀さん起きて〜。こんなとこで寝たら風邪ひいちゃうよ」
銀さんを起こそうと肩を叩いてみるけど全然起きないや。
「ねえってば〜」
しばらく叩いてると銀さんがむくりと起き上がった。
「あっようやく起きた。 ひゃっ」
起き上がったかと思うと急に私に抱き着いてきた。
「ちょっ銀さん」
「んん〜、神楽ぁ〜?大人しくしとけって」
えっちょっ銀さん私の事神楽ちゃんだと思ってるの!?って私抱き枕とかでもないし、神楽ちゃんはたしかに抱き枕にしたいくらいかわいいけども。
「銀さんってば!」
銀さんの背中をさっきよりも強い力でドンドンと叩く。
「んぁ?」
「銀さん起きて」
「A?って、なんで俺抱き着いてんだ?」
「起きたなら早く離してくれる?身動き取れない」
「どうしよっかな〜?顔真っ赤なお前かわいいしもうちょっとこのままでいようかな?」
「銀さん抱き着いてて私の顔見えないでしょ」
「ばれたか!」
そういって銀さんはぱっと私を離した。
「はあ、こんなところで寝たら風邪ひくよ?」
「もうこんな時間かよ。お前は今帰ってきたのか?」
「うん」
「なんか男の匂いがする」
「それ銀さんの匂いじゃないの?」
銀さんって鼻いいのかな?野生のカンってやつかな?
「それもそうか。抱き着いちまって悪かったな。ちょっと寝ぼけてた」
「ほんとだよ。まさか神楽ちゃんに間違えられるとは思わなかった」
「悪い悪い」
銀さんはふあーっとあくびをしながら寝室に入って行った。
「お前寝ないの?」
「寝るよ」
私も寝室へ向かった。
それから30分ぐらいしたころ。
「ねえ、銀さん。もう寝ちゃった?」
「銀さんはぐっすりですよ〜」
「起きてるじゃん」
「そういうお前は寝れねーのか?」
「うん、全然眠くない」
もういい時間なのに。明日も仕事あるから寝なきゃいけないのに。
「…なんかあったのか?」
「あったかないかでいったらあったけど」
「じゃあ寝れねーのはきっとそのせいだな」
「そうなのかな?」
晋助のことを考えると胸がキュッとする。
どうして?
「俺には話せねーこと?」
「ごめん」
「そ、なら俺の布団こいよ。一緒に寝よーぜ」
「へ?」
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いずみ(プロフ) - もえtotoroさん» ありがとうございます!!なるべく更新しますね! (2019年10月20日 9時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)
もえtotoro(プロフ) - この作品大好きです!いずみさんがしんどくない程度でいいので更新頑張って下さい!飽きず懲りず待ってます!! (2019年10月20日 2時) (レス) id: 5cbc47761c (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - 亜里沙さん» ありがとうございます!これからも頑張ります (2019年6月25日 18時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)
亜里沙(プロフ) - 面白いです。更新頑張ってください!楽しみにしてます (2019年6月25日 8時) (レス) id: cd2953f50f (このIDを非表示/違反報告)
いずみ(プロフ) - アカヤさん» ありがとうございます!!これからも読んでいってくださると嬉しいです! (2019年5月20日 17時) (レス) id: ce54617277 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:いずみ | 作成日時:2019年4月30日 22時