あの子のカノジョ？ (ページ2)

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『あ、店長元気かな？』

駅からお家までの帰り道。

高校生のときAちゃんがバイトしていたファーストフード店の前を通りかかりました。

ここはまさに檜山くんがAちゃんに一目惚れした場所。

一目惚れした檜山くんは高校からの帰り道毎日ここに通いました。

目が合うとニコッと笑ってくれるAちゃんに檜山くんはもうドッキドキ。

高校は違ったけど猛アピールの末に連絡先をGETした檜山くん、、

まぁ檜山くんとAちゃんが結ばれるまでの話はまた今度しましょう。

お家に帰ってきた2人はソファに座ってテレビを見始めました。

檜｢Aこっちおいでよ｣

ちょっと離れて座ったAちゃんに近寄って欲しい檜山くん。

『んーん、Aはここでいい』

檜｢えー、きてよ｣

檜山くん実は"好きなのは俺だけなのかな"とよく不安になります。

Aちゃんは可愛いからモテるんです。それが心配な檜山くんはAちゃんにいつも愛を伝えます。

まぁそんなこと言ったら檜山くんもモテるんですけどね、、。

『しょーがないなぁ』

若干落ち込んじゃった檜山くんを見兼ねたAちゃんは檜山くんの隣に座ってくれました。

結局ちょっとだけAちゃんの方が大人なのかも？

『あ！そういえば冷蔵庫にあったプリン食べたでしょ！』

檜｢え？プリン？｣

『Aが楽しみにしてたやつ！！』

檜｢、、食べたかも、？｣

『もう！！最低！！』

檜｢ごめん！明日買ってくるから！｣

『明日？！今すぐ！！』

檜｢えぇ、寒い｣

『うわ！人のプリン食べたくせに！』

檜｢Aも前俺のアイス食べた！｣

『前は前でしょ！！』

前言撤回。やっぱり2人は同レベルです。

自分のものにはちゃんと名前を書いておくべきですね。

『ほら、行こ？』

檜｢え、どこに？｣

『だから、アイスとプリン買いに！一緒に行かない？こせくんだけ行く？』

檜｢一緒に行く！｣

Aちゃんが自分から2人で行こうなんて言うとは、、

檜山くんがちょっとキュンとしちゃったのはここだけの話ですよ。

檜｢ちゃんとマフラーつけた？｣

『つけた』

檜｢よし行こう！｣

Aちゃんは檜山くんに手を引かれ家を出ました。

Aちゃんにはでれでれ甘々な檜山くんは風邪を引いて欲しくないんです。

心配症なんですよね。

あと、もうひとつここだけの話。

檜山くんのそんなところがAちゃんはだーいすきなんです。

お互い口には出さないんですけどね。