フョードル・ドストエフスキーver. ページ6
Aside
突然だが、私の恋人であるフェージャは世界一と言ってもいい程頭が良い。
一方の私は馬鹿。とんでもなく単純で浅はかで、それこそフェージャの言う『愚かな人間』に私は該当するのだろう。
どう考えたって私が釣り合っていない。なのに、何故彼は私のことを好きと言うのだろう?何故私を選んだのだろう。
最近になって漸く考えるようになった。
怖かった。捨てられるのでは無いかと、貴方はもう用済みだと言われてあっさり切られてしまうのでは無いかと。
今こうしてフェージャの足に挟まって本を読んでいる間も、全然頭に入ってこない。
フ「おや、矢張りと思っていましたが……貴方、この小説の内容。先程から頭に入っていないでしょう?」
不意に突っつかれ、そう問われる。
やっぱりフェージャは凄い。
A『…え、なんで分かったの!?……ごめんフェージャ!折角貸してくれたのに……』
最近疲れてるっぽくて、と苦笑する。
情けないな、本当。
暫くフェージャは私を見つめていた。
酷く吸い込まれそうな滅紫色の瞳。
するとバッ立ち上がり、何処からか封筒の様なものを持ってやってきた。
フ「…最近?……いや、確か私と出会ったときから貴方はずっと自分のことを馬鹿だと思っていらしたので。そんな貴方に少しばかりの贈物をさせていただきました。」
余りにも核心を突いてくるものだから、長い間言葉を失ってしまった。
そんなときでも彼は私の反応を見ては楽しそうに見ている。
A『ぇっと…つまり、これを通して自分に自信を持て、と?…え、なんで?』
自信どころか卑下さえ伺えるような言い方に、フェージャは1つ溜息を吐く。
フ「…あのですね、Aさん。私は本当に頭の悪い人と付き合う訳無いでしょう?そもそも貴方はとんでもない……おっと、説教は後で。とりあえずその封筒の問題を解いて下さい。」
あ、ちゃんと中身もあるので安心して下さいね。
と私の目の前の封筒を指差す。
そういえば、と思い直し封筒の切り口を見てみる。
そこに書かれていたのは
だった。
この意味は言わずもがな知っている。
大分前に流行していた告白の仕方。
来ると思っていなかった言葉に思わず顔全体の温度が急上昇する。
フ「おやおや、これは簡単すぎましたか?……それで、Aさん。私にここまで想われてても、まだ自分が馬鹿であると卑下しますか?」
- 金 運: ★☆☆☆☆
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あずきいろ
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西 - この方角に福があるはずです
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水菜(プロフ) - 綾瀬川さん» 綾瀬川さん、リクエストありがとうございました!お話が完成いたしましたのでご報告させていただきます! (8月26日 16時) (レス) id: c1a8a22eac (このIDを非表示/違反報告)
水菜(プロフ) - 綾瀬川さん» 本当ですか、、ありがとうございます!条野さんですね、了解しました🥰 後で覗かせて頂きますね! (8月23日 22時) (レス) id: c1a8a22eac (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬川 - すごいです、、、、 私は最近、利用し始めたので、こんなふうに書けるといいなって尊敬します!リクいいですか?できれば条野さんを書いてほしいです❗よろしければ私の作品も覗いてください、、、、 (8月23日 8時) (レス) @page6 id: 161a01b196 (このIDを非表示/違反報告)
水菜(プロフ) - 眠いちゃんさん» ありがとうございます!!全て…!?凄いロマンチストですね!尊敬します! (6月8日 17時) (レス) id: c1a8a22eac (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 隠された意味全部分かったので私はロマンチストです() 最高過ぎます!! (6月8日 13時) (レス) @page1 id: 07b28c2f89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水菜 | 作成日時:2023年4月7日 16時