海賊短編部屋 (ページ32)

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素直になれないお年頃6(ベックマン) ページ32

どうしようか悩んでるうちについに明日。というか数分後には約束の3ヶ月ですよ。
逃亡しようかとも思ったけど余計に酷い目にあしそうだし、我慢してくれてるのにそんな態度悪いよなと思って腹を括った。
とか考えているうちに日付けを越えた。
よし、行くか。

コンコン

「今、大丈夫？」

「ぁあ」

ドアをノックし中に入るとベックはソファに座って本を読んでいた。
わたしの姿を見て本を置いて、隣をポンポン叩いた。
でも隣じゃなくて足の間にちょっと無理矢理座り、そのまま首に腕を回して抱き着いた。

「お前から抱き着いてくるなんて珍しいじゃねぇか」

「3ヶ月経ったから・・・。
あのね、わたしこの3ヶ月嬉しかったの。
ずっと一緒に入れたこと。女に声かけられても断ってくれたこと。
途中で我慢できなくなるか、そろそろいいだろとか言い出すかなって思ってたけどそういうのもなかったのも」

「……約束だからな」

「ねぇ。この3ヶ月。わたしのことで頭一杯だった？」

「ぁあ。他の女なんか考える余裕もなかったし興味も湧かなかったな」

「そっか」

あの女好きのベックがそう言ってくれるのは本当に嬉しかった。
嬉しすぎてまた普段は自分からしないキスをした。
すぐに離れたのに頭と腰をしっかり押さえ付けられ今度はベックから押し付けられる。

「ん…ベッんぅ……」

「もう、我慢しねぇぞ」

ぁあ。頭がクラクラする。
ギラギラした目が至近距離でわたしだけを見ている。
嬉しくないわけがない。

「ねぇベック」

「なんだ」

「欲求不満だったのはあんただけじゃないんだよ？」

そう言いもう一度キスをした。
一瞬呆気に取られた顔をしていたがすぐに悪い顔で笑い抱き上げられベッドへと連れて行かれた。

怖い怖いとは言っていたけどわたしだってこの瞬間を実は待ち焦がれていたなんて絶対言ってやんないんだからね。

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大胆だけど素直じゃなかったらいいな。
次回はがっつりR指定になるかなと。