海賊短編部屋 (ページ31)

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素直になれないお年頃5(ベックマン) ページ31

赤髪海賊団に戻ってから約2ヶ月半。
ベックはちゃんと約束は守ってくれている。
スキンシップは多いがそれで我慢してくれているのだろう。
常に一緒にいるから女はほぼ寄ってこない。
声をかけてくる強者がいてもちゃんと断ってくれる。
それが嬉しいし、優越感もあった。

でも今は優越感とかそれどころじゃない。
すっっっっっっっっごく我慢してくれているのだろう。
なんかもう「欲求不満です！！！！！」てオーラがすごいし、色気も駄々洩れで怖い。
これ約束の日迎えたらわたし死ぬんじゃないかな(色んな意味で)

「おい、大丈夫か？」

「・・・"あれ"のことだよね？」

「ぁあ、"あれだ"」

ベックが鍛錬という名目で下っ端達に当たり散らしているのを見ていたらお頭さんに話しかけられた。
最初は隠していたけど、最早隠しきれなくなっていてみんな気付いてるし八つ当たりされ放題で船の中は軽い地獄絵図になっていた。

「いや、なんかごめんなさい」

「どうにかならないのか？」

「いや、わたしも今後を考えると怖くてどうにもできないというか」

「もう許してやれないのか？あいつも頑張ってるだろ？」

「そうなんだけど～。でも許してまた調子乗っても嫌だなって気持ちもあるし。
恨むならわたしがいるのに他の女にも現を抜かしたベックを恨んでくれという」

「お前なぁ・・・」

でもここだけの話し。
一緒にいなければ全然平気だったんだけど、ずっと一緒だったもんだからわたしもちょっとムラムラしているというか・・・ねぇ？
でもあの状態のベックを受け入れられる自信もないし・・・。

どうしたもんだかと思いながらお頭さんと鍛錬(八つ当たり？)を眺めていた。

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ベックマンの登場はなしでした。
健全にいちゃこらさせようかとも思ったけどあえて出番なし(笑)