海賊短編部屋 (ページ21)

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覚悟(シャンクス) ページ21

「なぁ、いい加減俺の女になれよ」

「いや、無理だって」

赤髪さんに食事に誘われたのでレストランに来て一緒にご飯を食べていたら、何度目かわからない告白(?)をされた。
わたしはただの平凡な島民だ。
美人でもなければそんなに若くもない。
なんでわたしなんだろうか？といつも思う。

「なんで無理なんだよ」

「いや、だってわたし戦えないし」

「そんなことしなくていい。俺が守る」

「そもそもなんでわたしなの？赤髪さんなら選り取り見取りでしょ？
他にもっといい人いると思うけど」

溜息を吐きながらお酒を一口飲む。
「俺が守る」と言われて正直ドキッとしたけど、そう簡単に返事はしづらい。
だって相手四皇だしなぁ。

「理由なんてない。ただAと一緒にいたいんだ」

「なにそれ……」

なんとなく気恥しくて目を逸らす。
よく平然と言えるなぁ……。

「なぁ、Aはなんで毎回断るんだ？
俺のどこが嫌なんだ？」

「別に嫌とかじゃないけど」

「嫌じゃないなら断る必要ないんじゃないか？」

「例えば貴方が同じ島に住む人とかだったら受け入れてるかもしれない。
でも、海賊で四皇ってなると「うん、わかった！」って簡単に返事ができない…」

赤髪さんはわたしの話を真剣な顔で聞いてくれた。
その間も終わってからもしばらくは一言も発しなかった。

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以前ベックマンで島の女に求婚のお話を書いたのでシャンクスだったらどうなるかなぁと思って書いてみました。