海賊短編部屋 (ページ15)

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我慢なんてできない！(イゾウ) ページ15

「イゾウさん、まだー？」

「お前はさっきからそればかりだな(笑)」

イゾウさんは只今書類整理中。
海賊とはいえ色々な管理とかもあるので書類作業がある。
そんなのほっぽらかして早く構ってほしい。

「だって、久しぶりじゃん。2人揃って落ち着いて船にいるの」

「だからこそ報告しなきゃいけないことが多いんだよ」

「そうなんだけどさぁ……」

書き物をしている彼と背中合わせになり仕事なんかお構いなしにぐぐっとよっかかるが、特に気にした素振りもなく普通に書類とにらめっこしていた。
なんか悔しい……。

「ちょっとくらいサボったって大丈夫だよぉ……」

膝を抱えてぶちぶち言ってたら後ろから溜息が聞こえてきた。
嫌われちゃったかなぁ……。
なんて考えてたらカタンと音がし、ん？と思ってたら急に後ろにガクンと倒れていく。
何事？！なんて思ってたら、イゾウさんの膝の上に頭がボスっと乗り、見上げる形で顔がある！！！ひぃっ！

「なになになに？！？！？！」

「今日はやけに甘えただな」

「ぇ、だってさっきも言ったけど久しぶりだから……」

「俺だってお前を可愛がりたいさ。そのためにさっさと終わらせようとしてるんだからもうちょっと待てねぇか？」

「待てないけど、待つ……」

「悪いな」

そう言うとイゾウさんの顔が近づいてきてちゅっと音を立ててキスをされた。
なんかもうそれだけで「好き！」ってなって、甘えたくなって、我儘言いたい気持ちになるけど困らせたくはないから渋々起き上がる。

「そんな顔するな」

「ごめん……」

「A、こっち来いよ」

苦笑いをしながらイゾウさんは自分の足の間をポンポンと叩き呼ぶ。
座っていいってことかな？
嬉しくなって指定された所に座ると、そのまま後ろから腕を伸ばして作業を再開し始めた。

「今はこれで我慢してくれ」

「うん！」

我慢って言うけど、これはこれでアリ！
後ろから包まれてるというか、閉じ込められてる感じがとても良き！
また机仕事している時はこれやってもらおうかな～。
なんて思っていたらいつのまにか終わっていて、いっぱいイチャイチャしちゃったよね♡

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イゾウさんのお部屋は畳で和室願望。