名前 ページ42
声を荒げ、私はまじまじと紙を見る。
エル「それは、だな…、あまり見られたくないんだが…」
あ「嫌です…」
紙のトップに書かれていたのは『Aと兵士長の子供の名前候補』。
下にはペンで様々な名前が書かれていた。サイン入りで、誰が書いたのかもわかるようになっている。
あ「なんですか、これ…」
エル「エレンたちが言い出しっぺのようだ。私が知ったのは今日だが、考えてほしいと言ってきた。迷惑じゃないだろうか。」
あ「…全然です…、むしろ、すごく嬉しい…。感動してしまうくらいには。」
私は目頭が熱くなるのを感じながら一つ一つ、皆が考えてくれた名前の文字を追っていく。
あ「私、名前どころか性別ですら…こういったら失礼ですけど、どうでもよかったんです。無事に生まれて、幸せな人生を送ってくれたらそれでいいんです。名前は世間で恥じない名前なら何でもいいです。だから…だからすごく…嬉しいし…有難いんです…。」
涙をこらえようとするけど、全然ダメ、滝のように流れ出てくる。
エル「私はまだ書いてはいないんだが、いくつか候補はあるんだ。だが、それは伝えないことにしよう。」
あ「何故、ですか？」
エル「君たちの子供はこんなにもたくさんの人に愛され、生まれることを待ち望まれ、もう幸せすぎるくらいなんじゃないか？おまけに、名前まで…。たくさんの愛情を両親やその友人にまで注がれている。ここから先は君たちの仕事だ。」
あ「…はい。リヴァイは知っているんですか？」
エル「いや、二人にはぎりぎりまで伝えないようにと言われていたんだ。だが、バレてしまったな。エレンたちに謝らないと。」
ハハ、と笑うと、「没収」と言って紙を私の手からとる。
あ「あ、見せてください！」
エル「生まれてからな。せめて、それまでは我慢してもらわないと。」
あ「もうっ、ずるいですよ…。さっきのお手紙のことと言い…。まぁいいです。リヴァイには内緒ですね。」
エル「もちろん。さあ、仕事だ。顔を洗ってくるか？目、腫れたらリヴァイに何か言われるだろう。私にもな。」
あ「別に変な事されたわけじゃないですけど、リヴァイって変なとこ勘違いするっていうか…。じゃあ行ってきます。」
…と言っても数メートル離れたトイレへ。
パシャパシャと顔を洗って、私は団長室で小一時間書類と向き合った。
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理緒乃(プロフ) - ＊全松ガール＊さん» 作者です、更新してなくてすみません…読み終わるとこの話は完結されていますか？というものが出て、そちらの票が多かったためそうなったのだと思います。まだ完結はしていませんので、続きをお待ちいただけると嬉しいです。 (2017年5月7日 21時) (
レス) id: 6cfe32a3a2 (このIDを非表示/違反報告)
＊全松ガール＊ - え？おわりなの？！ (2017年5月5日 23時) (レス) id: a07a2f44e1 (このIDを非表示/違反報告)
ハンジLOＶＥ - わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ続き気になります!楽しみにしているので、頑張ってくださいぃぃぃぃ！！！！！！ (2017年1月31日 22時) (レス) id: dcc2e7e9e1 (このIDを非表示/違反報告)
螺朱來 - うおぉおぉぉおおおおお!？ ログインできないから続きが読めねぇぇえ!?あたし、ショック〜〜〜〜!?!?!!!!!! (2017年1月5日 18時) (レス) id: b06fbe9bb8 (このIDを非表示/違反報告)
理緒乃(プロフ) - ネットが壊れてたり、忙しかったりして更新が疎かになってしまいました…すみません。これから頑張りますね！ (2016年6月18日 21時) (レス) id: 540c24f042 (このIDを非表示/違反報告)
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