二度目の告白 ページ35
一か月くらい前、昼食を終えて散歩をしていたときのこと。
エレ「A。」
あ「あっ、エレン。どうしたの、訓練は？」
エレ「休憩時間だからさ。兵舎から出てくるA見て追いかけてきたんだ。…お前歩くの早くねえか？」
あ「そうかも。運動のためにと思って少し早歩きしてた。」
私は歩調を緩め、エレンの隣に立つ。
リヴァイとは違う高さ。横を見てもあるのは腕。リヴァイの時じゃこうはいかない。だって小さいから。っと、怒られる怒られる。
エレ「リヴァイ兵長のこと、考えてたのか？」
あ「え…ま、まあ…」
エレ「顔に出てるぞ。兵長の事考えてる時のお前っていい笑顔だな。」
そう言ってエレンも真っ白な歯を見せてはにかむ。
あ「ま、まあ…ありがと…。恥ずかしいなぁもう。」
エレ「なあ…A。」
あ「ん、なに？」
エレンが私の二、三歩後ろで立ち止まる。
私は頭に？を浮かべて、同じように立ち止まる。
エレ「俺さ、やっぱりAのこと好き。」
あ「ふへっ！？」
予想外の言葉に、私の心臓は高鳴りだす。
エレ「あ、あの、ごめん、ぶり返すようで…。でも、伝えておきたい、いいか？」
私はエレンから顔を背けて頷いた。
エレ「兵長が好きって気づいたとき、付き合ったって知った時、結婚式を見たとき、子供を作ったと話されたとき。その全部が悲しかった、でもその反面嬉しくもあった。」
あ「え…？」
エレ「確かに、Aが他の人、それも兵長だったから勝ち目がないと思ったけどさ、俺自身はAが幸せになればそれでいい。Aを幸せにする役を兵長に取られただけだから…」
私はこらえきれず、エレンに飛びついた。
エレ「A…！？」
ぎゅっと筋肉のついた体を抱きしめる。
あ「ありがとう、エレン…」
エレ「…俺、何もしてないけど…」
あ「エレン、私は十分すぎるくらいに幸せ。こんなに幸せでいいのかってくらい幸せ、それはエレンのおかげだったんだね。ありがとう。」
エレンも涙ぐむ私を優しく抱きしめ返してくれた。
リヴァイとは違って、抱きしめても肩に顔を乗せられない分、エレンの胸の鼓動が聞こえる。
あ「…私も、エレンのこと大好き。でも、恋愛的には見られない。ごめんなさい。」
エレ「うん…」
あ「これからも、友達として、特別で、素敵な友達として、付き合っていきたい。」
涙交じりの声を聴きながら、私はエレンを強く抱きしめた。
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理緒乃(プロフ) - ＊全松ガール＊さん» 作者です、更新してなくてすみません…読み終わるとこの話は完結されていますか？というものが出て、そちらの票が多かったためそうなったのだと思います。まだ完結はしていませんので、続きをお待ちいただけると嬉しいです。 (2017年5月7日 21時) (
レス) id: 6cfe32a3a2 (このIDを非表示/違反報告)
＊全松ガール＊ - え？おわりなの？！ (2017年5月5日 23時) (レス) id: a07a2f44e1 (このIDを非表示/違反報告)
ハンジLOＶＥ - わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ続き気になります!楽しみにしているので、頑張ってくださいぃぃぃぃ！！！！！！ (2017年1月31日 22時) (レス) id: dcc2e7e9e1 (このIDを非表示/違反報告)
螺朱來 - うおぉおぉぉおおおおお!？ ログインできないから続きが読めねぇぇえ!?あたし、ショック〜〜〜〜!?!?!!!!!! (2017年1月5日 18時) (レス) id: b06fbe9bb8 (このIDを非表示/違反報告)
理緒乃(プロフ) - ネットが壊れてたり、忙しかったりして更新が疎かになってしまいました…すみません。これから頑張りますね！ (2016年6月18日 21時) (レス) id: 540c24f042 (このIDを非表示/違反報告)
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