あなたに恋しました~短編集~四千頭身 (ページ4)

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楽屋・・・T.SUZAKI ページ4

俺の相方と俺の彼女が楽屋で2人で話してるんやけど、俺はなぜか、スタッフさんとと話してる

いや、なんで？Aは俺の彼女やんな？
嫉妬とかそういうのじゃないけど、彼氏の目の前で相方と話すやつおる？

まあ、山田とAは同じ高校って言うのもあって思い出話とかできたりするから、そりゃ話は弾むかもしれへんけど

『健人くん知ってた？あの時さ』

〈なになに？〉

『佐藤先生ほんまに生徒と付き合っててんて！』

〈は！あかんやん！未成年やん！〉

『そうやねん、しかも私らが3年やった時の1年生やで？』

なんの話ししとんねん2人で腹立つわ
わざとわからんような話してんのかってくらい
絶対話入っていかれへんもん

なんで楽屋にA連れてきてもたんやろ
こんなん自業自得やん

『あ！たかくん！』

｢・・・ん？俺？｣

『いやほかに誰がおるん』

そう言って笑う彼女はめちゃくちゃ可愛い

｢ほんまやな、で？なに？｣

『いや！何も無いけど、寂しそうやったから呼んだだけ！』

は、付き合い立てのカップルみたいなこと言ってくるやん、なんなんこの子、ほんまに可愛い

楽屋とかそんなんどうでもいいから抱きしめたいねんけど

｢別に寂しくはないけど、2人で楽しそうやな｣

これ言ってからわかりやすく拗ねた振りしてみたら

トコトコ近く寄ってきて
ギュッてしてくれる

『んー、たかくん！ごめんな？』

｢何が？｣

『わざと、健人くんと2人しかわからん事言っててん』

｢わざとなん？｣

『そう、だってたかくんゆりやんちゃんと仲いいねんもん』

ゆりやんと俺が？