【テニプリ】黄蝶【男主】 (ページ32)

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②-11 Side:切原ページ32

体育館でバスケの試合をみていたら、いつの間にか眠ってしまっていた。

「は？青学ならさっき帰ったぜ。今バスじゃね？」

バスケ部に聞けば、そう答えられた。

しまった、と思い走り出すが、間に合う気がしない。

すると、校門近くで固まっている集団(3人だが)を見つけた。

2人はうちの制服。

しかもテニスバッグを持った副部長と三葉奏斗ではないか。

そしてもう1人は、青学の制服にエナメルバッグ。

確実に奏斗兄である。

なぜ彼がまだいるのか、副部長と一緒なのかわからなかったが、俺は嬉しくなって彼らのもとまで走った。

「Aさん！」

苗字が違うと聞き、何て呼べばいいのかわからず名前で呼べば、彼は驚いたように副部長に向けていた視線をそのまま後ろの俺に向けた。

「？」

俺のことを覚えてないのだろうか、首をかしげる彼。

それもそうか。

たった一度しか戦ってないんだから。

確かに俺だって容姿はわからなかった。

だから、名前を言えばきっと・・・