【テニプリ】黄蝶【男主】 (ページ23)

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来てほしくない日というのはすぐに来てしまうもので。

まぁ、言っても一夜明けただけだが。

早い夜だった。

あんまり寝てないし。

そうは言っていても時間がたてば着いてしまうわけで。

気分が重いまま体育館へ足を運ぶ。

「先ぱーーーい、今日神奈川まで遠征に来たってことはー明日は休みですよねーー」

そう俺の後ろで聞くのは2年の轟竜磨。

こんな間延びした話し方をするがレギュラーだ。

そして、次期部長候補。

まぁ、ないとは思うが。

俺の一番仲がいい後輩でもある。

「「「そーなんッすか！？」」」

遠出の遠征が初めてな新入生の驚きの声が響く。

「そー。遠くまで来た次の日は休みー。だって疲れちゃうしー」

「でも関東大会前だからな……」

轟の言葉に、俺が小さく告げれば、彼はエーー！！と俺に雪崩れかかってきた。

「冗談だよ。明日は休みだって言われてる。調整も兼ねてな」

後ろから俺の肩にぶら下がるように力をかけられ、俺はあっけなく真実を告げる。

だって轟デカイから重いし。

「よーーし、今日もガンバロー！！」

「頑張ろうとしてる？ホントに」

彼との会話で気分は少し軽くなった。

そういうことを無意識にやってのけるのが、この轟という男であり、彼のすごいところだ。

そういうところが部長候補になる理由であり、俺が彼を気に入っている理由だったりもする。

俺的にコイツは部長を支えるポジションが良いと思うけどね。

どっちにしろ決めるの監督だし。