第15話 裏�� Side:沖矢 ページ34
カルアにポアロに行こうと誘われ、仕方なく付いて行ったのが間違いだった。
安室透に会うのはなんら問題はない。
のだが、そこにいた女に問題がある。
ベルモット
厄介な人間と鉢合わせしたものだ。
カルアはまだしも自分の変装がバレる恐れがある。
ここでバレれば全てが水の泡。
なんとなく会話を繋ぎ平静を装った。
すると、女はこちらを見ることなく帰って行った。
「本当にサンドウィッチ美味しいのかな？」
そんなことを呑気に言う目の前の男が無邪気過ぎてムカつきすらしない。
そのサンドウィッチを作るバーボンを見ていれば、不意に彼がこちらを見た。
まさか見てるとは思っていなかったかのような顔をする彼。
こちとらそんなこと予想していなかったさ。
「なんか飲みます？」
彼は俺の問いにそう聞き返した。
上手く逃げたな。
飲み物を注文していなかった。
「僕オレンジジュース」
どうやら彼の前では小学生を演じるらしい。
家ではコーヒーや紅茶を飲んでるくせに。
しかも砂糖やミルクなど入れずに。
まぁ、バレたくないらしいし当然か。
アイスコーヒーを好んで注文する小学生などいるはずがない。
あ、1人いた。
まぁ、彼は例外だからな。
彼のオレンジジュースと一緒に自分のアイスコーヒーを頼むと、サンドウィッチができたのか飲み物と一緒に持ってきた。
早。
オレンジジュースはわかるけど、コーヒーはもう少し時間がかかるだろう。
「今日はコーヒーが売れる気がしたんですよ」
嘘つけ。
まぁ、そこを突っ込むほどの仲でもない。
「美味しい」
どうやらサンドウィッチは本当に美味しいらしい。
また来たいとか言いださないことを願おう。
俺は決して来たくない。
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夏生莉緒(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！更新頑張りますね^ ^ (2019年4月29日 18時) (
レス) id: 178bcf1535 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - とっても、面白いです＾＾ 頑張って下さい (2019年4月29日 18時) (レス) id: ba2dc2fbad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏生莉緒 | 作成日時：2016年8月15日 15時
