第2話 来客�� Side:沖矢 ページ6
とある事件をきっかけに工藤邸に住まわせてもらうことになり、沖矢昴という偽名まで用意した。
ここまでしたところで、組織にはバレるリスクがある。
あの人が組織にいる限り。
一度だけ会ったことがある。
ライとして組織に潜入してた時に。
特定の人間しか入ることの許されてない部屋に幽閉された少年。
パソコンの前で画面を眺めるその姿に目を奪われた。
横顔でもわかる整った顔立ち。
少年と呼ぶには少し大人びている。
普通に暮らしていれば高校生くらいか。
かなりモテるだろう。
その彼が【組織の頭脳】と呼ばれる男、カルア。
天才ハッカーにして、天才的な頭脳の持ち主。
緻密な犯罪計画を立てているのも彼。
次の計画を預かりにその部屋を訪れたのだ。
このまま帰っても面白くない。
俺は興味本位で話題を振った。
「ここを出たいと思ったことはないのか？」
ただ、なんとなく、軽く聞いただけのつもりだった。
「ここって、この部屋？それとも組織？」
そんな返答が返ってくるなんて思ってもなかったため、その後に困る。
すると、彼はキーボードを叩き出した。
どうしたんだ？
【ここには盗聴器があるから、気をつけな。僕はこの組織が好きじゃない。今はそれだけ言っとくよ】
その答え方は、まるで俺がノックだと気づいているような、そんな言い方だった。
彼は今もまだ組織にいるのだろうか。
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夏生莉緒(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！更新頑張りますね^ ^ (2019年4月29日 18時) (
レス) id: 178bcf1535 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - とっても、面白いです＾＾ 頑張って下さい (2019年4月29日 18時) (レス) id: ba2dc2fbad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏生莉緒 | 作成日時：2016年8月15日 15時
