第16話 罠�� Side:安室 ページ36
「で、なぜ貴女は僕に電話を？」
こんなタイミングで。
『貴方には別に頼みたいことがあるのよ』
別に、ね。
この女、本当に何を考えているのかわかったものじゃない。
『貴方はあの坊やを監視しててちょうだい』
坊や？
コナン君のことか？
確かに彼は小学生にしては頭が良すぎるし、小学生だとは思えないほど物ごとを知っている。
でも、それが組織と関係あるのだろうか。
そんなことよりもカルアを追う方が先では…
『毛利小五郎探偵の所の坊やじゃなくて、よ』
違うのか。
なら坊やって…
まさか！
『そう、お店に来ていた綺麗な顔した坊や』
確かにあの時機嫌が良いと帰っていったが。
そんなにあの子に引っかかるところでもあっただろうか。
もしろコナン君よりも小学生らしかったように思うのだが。
『あの整った顔、雰囲気。似てるのよね…………に』
誰に似ているのだろう。
まさか、カルア？
その部分だけ、向こうの音で聞き取れなかった。
迎えの車でも来たのだろう。
彼女は短く、よろしく、とだけ伝え電話を切った。
あの少年が、カルアと何らかの繋がりがあるとしたら…
でも、なら、なぜ彼女は組織にそのことを伝えなかったのだろう。
彼の近くにいれば、いつかカルアと接触するチャンスがあるかもしれないのに。
まぁ、まだ彼がカルアと関わりがあると決まったわけではないが。
いや、待て。
彼の戸籍は調べた。
親戚はあの沖矢昴だけだったはずだ。
やはり彼女の思い違いか？
まぁ、アメリカに行かなくていいなら、それに越したことはない。
こちらでじっくり待機とするとしましょう。
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夏生莉緒(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！更新頑張りますね^ ^ (2019年4月29日 18時) (
レス) id: 178bcf1535 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - とっても、面白いです＾＾ 頑張って下さい (2019年4月29日 18時) (レス) id: ba2dc2fbad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏生莉緒 | 作成日時：2016年8月15日 15時
