第11話 味方�� ページ26
ポアロのにーちゃん、と呼ばれた男は、紛れもなくバーボンその人だった。
彼は公安からのスパイ。
所謂ノックだ。
彼が僕のことを知れば、恐らく公安が動き出す。
公安なんかに保護されたら僕の自由はないに等しいではないか。
護衛だってごめんだ。
僕は普通に過ごしたいのだ。
彼の前で子供の演技をすれば、工藤君が驚いた表情をした。
やめてよ。
いくら普段やらないことだとはいえ、君がそんな顔をしたら演技だってバレるだろ。
「安室さんにはバレたくないんだ」
何故か家までついてきた彼は今ソファーでくつろいでいる。
おい、何様だ。
あ、ここ彼の家か。
「彼は組織の一員で公安だよ。僕が最も関わりたくない人種さ」
君ならだいたいわかるだろ？
そう問えば、彼は少し嫌な顔をしたものの、納得したらしい。
「でも、沖矢を名乗ったんだろ？大丈夫なのか？」
ここで口を出してくるのは1人しかいない。
「あの顔は疑ってたね、明らかに」
どうすんの、って顔で僕を見る工藤君。
え、そこで君の出番でしょ？
「工藤君、物は相談なんだけど」
僕がそう言っただけでわかったらしい彼がため息をついた。
そのため息にはどんな意味があるのかな？
仕方ない、のため息かな。
お願いします、と頭を下げる。
彼ならきっと僕の味方をしてくれる、なんの根拠もないけど、そんな気がした。
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夏生莉緒(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！更新頑張りますね^ ^ (2019年4月29日 18時) (
レス) id: 178bcf1535 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - とっても、面白いです＾＾ 頑張って下さい (2019年4月29日 18時) (レス) id: ba2dc2fbad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏生莉緒 | 作成日時：2016年8月15日 15時
