第7話 真実�� ページ18
「ちょっと、どういうことよ」
シェリーが工藤君に詰め寄ってる。
どうもこうも、僕がカルアだってだけなんだけど。
工藤君もそう答えるしかないだろう。
「本当に、カルアなの？」
なぜそんなに信用してくれないんだ。
「そうだよ、シェリー。君が作ってくれた薬で小さくなったんだ。おかげで組織から抜け出せた」
そう言えばわかるかな。
感謝してる旨も伝える。
「やっぱりあの薬はワザと…」
やっぱりってことは気付いてたのか。
ってか、『ここ最近』気付いたが正解かな。
「僕はあんなところに閉じ込められて一生組織に飼われるなんて嫌だったからね」
君もそうだろ。
組織に不信感を持った。
だから逃げたんだ。
君は進んで薬を作ってるようには見えなかった。
何かきっかけがあればそういう行動に出るだろうと思っていた。
そんな時に薬が完成して。
タイミングを見計らったかのように姉が殺された。
上に楯突いた君は処刑寸前で選択をした。
組織の為に生きるのでは無く、自分のために死ぬことを。
だから、僕はその監視カメラを加工した。
君がそのままの姿で逃げていくように。
体が小さくなるなんて薬が存在することを組織に知られないため。
でも一番は…
そんな君を隠すため。
体が小さくなったとわかれば、見つかりやすくなってしまうから。
僕と一緒。
組織に人生を狂わされた者の1人として、君を助けたかった。
これは本当だよ。
信じてくれなくてもいい。
だけど知っててほしい。
それが真実だって。
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夏生莉緒(プロフ) - ミアさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！更新頑張りますね^ ^ (2019年4月29日 18時) (
レス) id: 178bcf1535 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - とっても、面白いです＾＾ 頑張って下さい (2019年4月29日 18時) (レス) id: ba2dc2fbad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏生莉緒 | 作成日時：2016年8月15日 15時
