第65話 脱出�� ページ16
僕の願い虚しく、目を覚ました後には節々の痛みも、ダルさも無くなっていた。
その代わり手足の感覚が近く感じる。
そう、僕の体は小学生に戻ってしまっていたのだ。
どうしたものか、と考えを巡らせてから気づく。
あの部屋じゃない…？
しかも、ここって……
思い浮かべた純粋な瞳が、目の前に現れる。
「起きて早々無視はよくないんじゃない？心配するだろ」
どうやら僕は無視をしてしまっていたらしい。
決して無視ではないのだが。
「って言うか、まずはだな」
始まったお小言を、今度は正々堂々と無視する。
だって、耳が痛い。
少なくとも、彼の言う「無茶なこと」をした自覚はあるから。
でも、こうでもしないと、奴らの中で生まれた疑惑を晴らすことなどできない。
果たして今回の件でこちらの企みが成功に終わったかどうかは定かではないが。
っていうか、こっちだって聞きたいことがある。
まず、何故君がここにいるのかだ、名探偵。
まさか僕がこのタイミングでここに戻ってくると踏んで待ち構えていたのだとしたら、大したもんだ。
僕自身ここにいることは驚きなのだから、それを予測していたのなら、僕以上になる。
「いや、予測はできねーだろ、どう考えても。まぁ、お前が戻って来るとしたらここしかないとは思ってたけど」
ほぉ。
見事な推理なことで。
「そもそも、ここは俺ん家なんだから、なんで居るんだはおかしいだろ」
愚問。
君の今の家は彼女の待つ毛利探偵事務所だろう。
「だから…」
はい、はい。
今そんな話ししてる場合じゃないから。
「本当自分勝手だな…」
そりゃ、どーも。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1212人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
真昼 - こんなに私の理想の夢小説あるなんて、、、、。本当に最高です！更新頑張って下さい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (2022年5月5日 20時) (
レス) @page42 id: 5b53c5bf5f (このIDを非表示/違反報告)
やまは(プロフ) - すごく面白くてシリーズ一気読みしてしまいました！これからも更新待ってます！！応援してます！ (2022年2月27日 9時) (レス) @page42 id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
夏生莉緒(プロフ) - ぽんさん» レス遅くなりすみません！大好きだなんて、本当鼻血が出そうなほど嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2019年6月22日 19時) (レス) id: 178bcf1535 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 更新ありがとうございます！毎日読み返すほど大好きです！これからも頑張って下さい！ (2019年5月20日 0時) (レス) id: eadf73325c (このIDを非表示/違反報告)
夏生莉緒(プロフ) - テトリスさん» 応援ありがとうございます！とても嬉しいです^ ^これからもよろしくお願い致します！ (2019年5月19日 20時) (レス) id: 178bcf1535 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏生莉緒 | 作成日時：2018年9月16日 10時
