第64話 謎男�� Side:コナン ページ14
「……」
彼の開いた口から言葉は出てこない。
何を言おうとしているのだろう。
弱々しく裾を掴む小さな手に大きな大人の手が重なる。
「元気でな」
その言葉に彼はどう思ったのか。
男は反対の大きな手で彼の目を塞ぐと、その小さな手を解きその場を去った。
瞳を閉じた彼に男を追う体力など残っていない。
代わりとばかりに俺が後を追う。
玄関で靴を履く男に疑問を投げかけた。
「俺があの子の人生を闇へ引っ張ってしまった。これ以上関わってはいけない立場だ。だから、一緒にはいられないし、会うこともできない。今日の記憶は、彼が熱に魘されながら見た、妄想とでもしておいてくれ」
凛としたその声にはどこか悲しさが含まれていて。
なんとなく、この男の正体がわかってしまった。
男はついで、とばかりに言葉を続ける。
「俺が言えることではないかもしれないが、あの子を組織に渡してはいけない。あの子が組織に戻れば、暗殺だけじゃなく、テロまで簡単に行える。そうなればこの国はすぐに崩れ落ちる」
そんなこと、彼がする訳がない。
だって、彼はそれを望んではいないんだから。
一緒に行動して知った、彼の本性。
天才で、常に先を考えて。
こちらの事など何でもお見通しな、あの嫌味な奴は。
ただただ友人思いな、クソガキだ。
だから、自分が無茶してまで組織を俺たちから遠ざけた。
そんな彼が、国を滅ぼすようなことするはずがない。
なぁ、そうだろ。
カルア…
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真昼 - こんなに私の理想の夢小説あるなんて、、、、。本当に最高です！更新頑張って下さい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (2022年5月5日 20時) (
レス) @page42 id: 5b53c5bf5f (このIDを非表示/違反報告)
やまは(プロフ) - すごく面白くてシリーズ一気読みしてしまいました！これからも更新待ってます！！応援してます！ (2022年2月27日 9時) (レス) @page42 id: d3221d33a6 (このIDを非表示/違反報告)
夏生莉緒(プロフ) - ぽんさん» レス遅くなりすみません！大好きだなんて、本当鼻血が出そうなほど嬉しいです！これからもよろしくお願いします！ (2019年6月22日 19時) (レス) id: 178bcf1535 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - 更新ありがとうございます！毎日読み返すほど大好きです！これからも頑張って下さい！ (2019年5月20日 0時) (レス) id: eadf73325c (このIDを非表示/違反報告)
夏生莉緒(プロフ) - テトリスさん» 応援ありがとうございます！とても嬉しいです^ ^これからもよろしくお願い致します！ (2019年5月19日 20時) (レス) id: 178bcf1535 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏生莉緒 | 作成日時：2018年9月16日 10時
