��-3 Side:奏斗 ページ26
それに、“まだ”ってなんだろう。
ということは、彼の知ってる僕はテニスをしていたってこと？
「人違い、じゃないんですか？」
僕は冷静を装って声を出す。
そうだ。
人違い。
だって、僕はこの人を知らない。
テニスだって最近始めたばかりだ。
僕の記憶が正しければ。
「まぁ、お前はどうだっていい。Aはどこにいるんだ？」
彼から発せられたその名前に、僕の思考は停止した。
頭の中で蘇り始める記憶。
僕が今まで忘れてた過去。
目の前の男は、兄さんを傷つけ、テニスを奪った張本人だ。
鮮明に浮かんだあの頃の映像は、忘れてはいけないことだったのに。
僕は自分を守るために記憶を封じ込めた。
この人の存在と一緒に。
ずっと気になってた。
なんで兄さんは一人東京で暮らすのか。
なんで名字を変えているのか。
親に聞いても教えてくれないし、兄さんだってきっと教えてくれない。
自分で思い出さなきゃいけなかったんだ。
この人の、もう一人の兄の存在を。
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夏生莉緒(プロフ) - 夕霧さん» コメありがとうございます！コメ頂けると更新の活力になります！頑張りますのでこれからも応援よろしくお願いいたします^ ^ (2018年8月9日 16時) (
レス) id: e266ffce5d (このIDを非表示/違反報告)
夏生莉緒(プロフ) - 鈴さん» コメありがとうございます！これから過去編に入ります！末永〜〜くお付き合い頂けると嬉しいです^ ^ (2018年8月9日 16時) (レス) id: e266ffce5d (このIDを非表示/違反報告)
夕霧 - 次がとても気になります!これから更新頑張って下さい！ (2018年8月2日 1時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 夢主くんの性格がどストライクすぎて好きです！続きが気になりますね！更新頑張ってください応援してます！！ (2018年6月3日 19時) (レス) id: c43d6d3e45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏生莉緒 | 作成日時：2018年5月17日 23時
