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「痛ッ！」
と言う声を聞いてしまっては、無視して部屋を出るわけにもいかず。
「大丈夫ですか？」
紙で手を切った様子の副会長の手を取り、傷口を見る。
カバンに絆創膏があったはず、と咄嗟にソファーに置いたカバンを探る。
見つけた、と思ったのも束の間、視界が反転した。
へ？
出そうになる変な声を我慢した僕を褒めて欲しい。
「秋くんって、本当に王子様みたいだよね。一層の事舐めてくれた方が良かったんだけど…」
後半は声が小さくて聞こえなかった。
まぁ、聞き返すつもりもないのだが。
そんなことよりも状況がいまいちよく理解できないのだが…
なんで僕は副会長に押し倒されているのだ？
腹黒だとは思ってたけど、まさかこんなことをされるとは思ってもいなかった。
「副会長、って、ホ モだったんですか？」
意外と冷静に言葉を発せた自分に驚きだ。
「まさか。男なんて組み敷こうとは思わないよ」
いやいやいや。
僕も男ですけど。
今の状況、理解してらっしゃいますよね…
「なんて言うかな、君は特別？」
クエスチョンマークを付けられてもこちらが戸惑うだけなんですけど。
「会長、帰ってきますよ」
「好都合だよ。ってか、随分と平然としてるね」
まさか。
すごく焦ってますとも。
ってか頭を撫でるな。
頭を撫でる手を掴み、肩を軽く押せば、副会長は簡単に離れた。
折角見つけた絆創膏を指に巻き、笑みを見せる副会長をソファーに残して僕は部屋を去った。
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漢女(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！👍 (2022年2月17日 10時) (
レス) id: b20ea5b692 (このIDを非表示/違反報告)
夏生莉緒(プロフ) - すがさん» コメありがとうございます！！嬉しいです^ ^頑張ります！ (2018年12月1日 19時) (レス) id: 5dd4e92bc9 (このIDを非表示/違反報告)
すが - 面白い！更新頑張ってください！ (2018年11月26日 22時) (レス) id: d01b933006 (このIDを非表示/違反報告)
夏生莉緒(プロフ) - スイさん» ありがとうございます！更新頑張りますね^ ^ (2018年10月8日 21時) (レス) id: 00c7ceb1d0 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - え、続き凄い気になる (2018年9月24日 11時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏生莉緒 | 作成日時：2018年5月4日 22時
