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《Side:鏡夜》
始業のチャイムが鳴ったにもかかわらず、秋が来ない。
朝の賑やかさからして、登校はしている筈だ。
『今日の王子は〜〜』
的な話をしている女子達を見かけた。
となると、恐らく教室には寄らずに生徒会室に行ったのだろう。
優先日の次の日は仕事を少しでも片付けるために生徒会室に行っているのを知ってはいたが、始業時間には必ず教室に来ていたのに。
秋は生徒会を理由に授業をサボるような人間ではない。
だから余計に、心配になる。
何かあったのではないか、と。
出席の確認をする担任も不思議そうに秋の席を見つめている。
周りでは女子が、朝見かけたのに、と騒いでいたが、そんなことどうでもいいから早くこのSHRを終わらせてほしい。
一刻も早く秋を探しに行きたいのだから。
しかし、こんな時に限って担任の連絡が長い長い。
その連絡は今じゃなきゃダメか、と叫びたくなる。
クラス委員長がそんなことするわけにもいかず、机の下でメッセージアプリを送るだけに留めた。
ただただ、無事を祈って。
SHRから解放されたのは、終了のチャイムが鳴る直前。
教室を飛び出したのは俺だけではなかった。
「お前も…」
「ここは協力しようではないか、お母さん」
廊下を走りながら舌打ちをする。
仕方ない。
今は非常事態だ。
横を走る環は手にスマホを握り、電話をかけている。
どうやら出なかったらしい。
こちらのメッセージにも反応はなし。
読んだ記録すらつかない。
一体、どこで何を…。
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漢女(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください！👍 (2022年2月17日 10時) (
レス) id: b20ea5b692 (このIDを非表示/違反報告)
夏生莉緒(プロフ) - すがさん» コメありがとうございます！！嬉しいです^ ^頑張ります！ (2018年12月1日 19時) (レス) id: 5dd4e92bc9 (このIDを非表示/違反報告)
すが - 面白い！更新頑張ってください！ (2018年11月26日 22時) (レス) id: d01b933006 (このIDを非表示/違反報告)
夏生莉緒(プロフ) - スイさん» ありがとうございます！更新頑張りますね^ ^ (2018年10月8日 21時) (レス) id: 00c7ceb1d0 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - え、続き凄い気になる (2018年9月24日 11時) (レス) id: 8fe2495ae6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏生莉緒 | 作成日時：2018年5月4日 22時
