��-5 ページ34
「あの子はただ『無効化』というアリスを持つだけです。それだけで……」
「奴らの娘であること、否定することはできない」
もぅ。
本当、何の話？
俺いらないよね？
帰ろう。
思い立ったが吉日。
俺はドアに向かって歩いた。
今、奴の視線は鳴海に向いている。
この隙に……
なんて考えは甘かった。
「A、ここにいなさいと言わなかった？」
バレた。
鳴海の視線もこちらに向く。
「貴方との話は終わりです、鳴海先生。彼女の入学は許可しましょう」
最初っからサラッとそうしておけよ。
入学を許可するのなら、さっきの会話、何の意味もないだろ。
「彼とはどうだい？」
そして突拍子もなく変な質問をする。
『彼』っていうのは、恐らく東堂のことだろう。
ってか、どうもなにも。
なにも変わりやしない。
あいつがいてもいなくても。
変わらない毎日。
変わらない任務。
結局あんたは俺が変化することを嫌うんだろ。
あの時のように。
それだけのために俺、待たされたの？
無駄な時間だ。
一晩任務で寝てないのに。
「別に何も変わらない」
「そうか」
奴が欲しいだろう言葉を返せば、ニヤニヤと笑いながら頷く奴。
ムカつく。
あいつも。
あいつに従う自分も。
それ以降は何も言うことなく部屋を出た。
鳴海と共に。
「僕は蜜柑ちゃんを連れて行くから、A君は先に行っててね」
俺は一晩任務で寝てないんだぞ。
部屋に帰ろうとして何が悪い。
鳴海をひと睨みし、奴の言葉を無視して寮へ向かった。
そんな俺にツッコミを入れようと口を開いた鳴海だが、近くから聞こえた悲鳴によりそれも阻止され、急いでそちらに向かっていった。
あれは多分さっきの女の子のもの。
棗、何かしたのね…
ヤンチャな弟だ。
まぁ、今の俺には何の関係もない。
寝よう。
次の任務に備えて。
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もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私男主の愛され大好物なので嬉しいです！学園アリスのキャラ全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (2023年4月27日 7時) (
レス) id: 3b02df20c8 (このIDを非表示/違反報告)
夏生莉緒(プロフ) - 璃愛さん» 応援ありがとうございます！！なるべくお待ち頂くことが無いように頑張りますので、引き続きご愛読のほど宜しくお願いします(^_-) (2016年10月2日 21時) (レス) id: 16237760bc (このIDを非表示/違反報告)
璃愛(プロフ) - こんばんわ！学園アリス大好きなのでしかも男主なんてとっても嬉しいです！更新頑張ってください (2016年9月24日 22時) (レス) id: 88d36349c8 (このIDを非表示/違反報告)
夏生莉緒(プロフ) - 狂さん» お待たせして申し訳ありませんm(__)m 頑張ります！！ (2016年9月23日 20時) (レス) id: 16237760bc (このIDを非表示/違反報告)
狂(プロフ) - とても楽しみにしています（；＿；）更新ずっと待ってます（；＿；） (2016年9月23日 18時) (レス) id: 7768e397b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏生莉緒 | 作成日時：2016年7月10日 14時
