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目覚めの時 ページ27

沖田「...チサ」

チサ「この声は、隊長...ご無事...でしたか?」

病室に入って驚いたのは、あいつが目覚めていたことだった。声は掠れており、あの頃の美しい体型とは変わってひどく痩せていた

チサ「まだ...目は見えないんです。でも視界は少しずつ戻っている気がします」

沖田「よかった...ちゃんと動けるようになったら、飯もたっぷり食え。それと...改めて言わせてもらってもいいか」

俺は痩せ細ったチサの手を優しく握り、指輪を填める

沖田「俺と結婚してほしい。」

チサ「...はいっ、もちろんです。あなたと同じ道を歩ませてください」

沖田「あっ、土方さんは招待しませんぜィ」

チサ「今も副長の座を狙っていたりするので...?」

沖田「ああ。」

チサ「ふふっ...なら私も...お手伝いいたします」

沖田「元気になったらな。」





土方「...山崎、あんパン買ってこい。あとマヨネーズ10個」

山崎「病気になりますよ!?」









...急に目覚めた?

『はい。松陽さん忙しいと思いますけど、特別に病院開いときますので。松陽さんと朧さんぐらいなら入れますよ』

『...ありがとうございます。終わり次第すぐに向かいますね』



暗い廊下を一人で歩く。朧は盟友と会うらしく、彼女と会うのは遠慮した

たどり着いたのは、ネームプレートがない静かな病室。沈黙を破るように、病室の扉を開ければ...

松陽「...こんばんは。琲世さん」

「お久しぶりです。松陽さん」









盟友「...」

朧「高いところが好きなのか?」

ターミナルの上で江戸を眺める一人の女性に声をかける。多分...今まで死んだ者たちの顔を思い浮かべているのだろう

盟友「ずっと旅をしていると、何故こんな道を辿ったのか。何故彼らは幸せになれなかったのか...何度も考える。本当なら...世界を救うだなんて大袈裟な事より、彼らを助けたかった」

朧「盟友にあるまじき言葉だな」

隣に座りながらそう言葉を発する。

盟友「...いつまでも落ち込むのは...ダメだよね」

それとすれ違うように、盟友は立ちその場から去ろうとする

だが朧はその手を離そうとしない

盟友「...朧さん?」

朧「俺も...少しぐらいなら手伝ってやらなくもない」

盟友「...本当に...優しい方なんですね。」

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設定タグ:銀魂 , 唐突のキャラ崩壊   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:琲世 | 作成日時:2018年6月17日 19時

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