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82話 ページ36

悪夢に飲み込まれる前に、自分一人の失敗で皆が死んでしまわないように。ヴィアとサボの二人掛かりでAを止めている間、スレットはAの感情の正体を探り始める。
考えればすぐに分かることだった。番人が■■と名乗った時を思い出せば。最初は怒りを名乗り、次に哀しみを名乗った。その次は憧れ。その名の通り、怒りの番人は昔の自分を呪い殺すほどの怒りを抱いていた。哀しみの番人は哀しみを断ち切ってほしいと願った。憧れの番人はおそらく、それが悪しきものから産まれ落ちたとしても、憧れ続けた平穏そのものだった。
第四の試練は、嫉妬。だが腑に落ちない。あのAが加害者に嫉妬か、と。常に反撃し、加害者以上の暴力性も見せた、あのAが。その嫉妬はどこから来たもので、何に向けられたものかも考え始めたとき、二人では防ぎきれなかった謎の斬撃が、スレットの両腕を切り飛ばす。

「カウント開始、3。」

残り少ない命で彼女の底に辿り着かねば、仮初の記憶でもAに反撃するためのものを見つけなければ、全員が死ぬ。
その恐れをかき消すように、スレットはもう一度彼女の"嫉妬"について、深く考える。

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設定タグ:ONEPIECE , 海軍 , 微閲覧注意   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:御法川 | 作成日時:2024年3月14日 20時

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