検索窓
今日:13 hit、昨日:2 hit、合計:250 hit

62話/第一の試練、焦がす炎 ページ16

騎士じゃない。そう言いそうになるが、彼らは自分の体が少しだけ重いことに気付いた。今身に付けているそれは紛れもなく騎士としての装備、しかし動きやすい素材で作られているのか、動きに支障は無し。同様に刃も通さぬような鋼鉄の鎧。彼女がそれを見てはしゃぎ始める。

「能天気な女だ。......使える武器は義手のみ、砂になれやしない。そっちはどうだ?」
「ヴィアは武器を置いてきたし、俺も武器を創造できない。この地で剣が調達できるなら問題ないけどな。ローリアス家も元は騎士の家系、礼儀より先に戦いを叩き込まれた。」
「ヴィアは薬の調合が上手くいけば......あなたは?どこかで見た顔だけれど、力にはなるのよね?」
「......まあ。他二人は知ってるだろうけど、一応名は伏せておくよ。」

私の騎士、これからこの国を守ってくれる優しい騎士。
ありがとう。こんな危ないことを引き受けてくれて。優しい笑顔で感謝を述べるレイナだが、突如彼女は全身が灰となる。先程まで彼女がいた場所には、彼女が身に包んでいたものしか落ちておらず。
急すぎる展開に頭が追い付かないヴィアに対し、他三名は感づいていた。
何かが来た。それは強敵ではないが、何者の刃も通さず、言の葉に耳を傾けず、ただその場に佇む本物の騎士。騎士は長剣を地に突き刺し、戦闘に入ればすぐに斬り伏せるであろう態度で、こちらに言葉を紡ぐ。

「私は炎。その身を焦がし、国も友も失った。主の名はレイナ。私に道を示せ、怒りのルビー。目の前ですべてを失った私に、あなたらしい答えを示せ。」
「......なんでだろうな。よく分からない場所で目覚めて、急にそんなこと言われても、どうしてか自分だって理解できる。俺らしい答えじゃなく、ここにいるはずだった騎士の答えを示すんだろう?」

選ばれたのは革命軍の実力者、サボ。
あなたが示すべきは、怒りの矛先。失った兄弟/友のため、その怒りは誰に向けるべきものだったのか。

63話→←61話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:ONEPIECE , 海軍 , 微閲覧注意   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:御法川 | 作成日時:2024年3月14日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。