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いつもは綺麗だと思える夜空に、何の感情も抱けなかった。あの夜空の下で...私はずっと...
蜂須賀｢A、帰るわよ。｣
｢うん、わかった。自律思考固定砲台さんって可愛いよね？｣
蜂須賀｢少し乱暴だけどね。私から政府に頼んで、協調性を持つよう改造しろって頼もうか？｣
｢ううん！殺せんせーが改造するみたい！｣
蜂須賀｢あらまあ...ふふっ、楽しみねぇ♪｣
｢私もすっごく楽しみ！｣
私は純粋に綺麗だと思いたいのに、どうしても脳裏にこびりつく。お父さんのためと思って仮想世界に行ったのに、目の前でたくさんの人間が死んだ。私もすごく痛い思いをした。
...そうか。あの光景が私のトラウマとなって...私を苦しめているのか。
学秀｢ほら、手繋ぐぞ。...それぐらいいいだろ。｣
｢うん、昔から繋いでるもんねぇ♪｣
学秀｢ったく...｣
ねえ、お母さん。
お母さんは私以上に辛かったんだよね。どうやって乗り越えたの？
英恵｢...あらあら、まだ動けたの？｣
蜂須賀｢英恵ッ...ババアを甘く見んじゃねェぞ！！！！！｣
私は自らこの左目を破壊した。その瞬間に力が解放されたような...いや、誰かに託された。その力で彼女を殺した。
英恵｢...ふふっ...私を殺しても、私は何度だって蘇るわ。何度でもこの物語を壊して...終わらせる。｣
蜂須賀｢いい加減に死ね。元の持ち主に返せ。｣
英恵｢こんな体...返してやるわよ。｣
英恵が元通りになった瞬間、キリトたちも生き返った。死んだ私たちは生を掴み取った。
...それに比べれば、この代償は軽いものだと思ったけれど...子供を産んだときに確信した。あの代償は重いものだったことを。
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作者名：琲世 | 作成日時：2020年12月9日 22時
