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蜂須賀｢...あら、さっきの威勢はどうしたのかしら。｣
｢お母さんすっご...！私が教えてる間に九人殺してる！｣
寺坂｢誰も死んでないからな！？｣
｢お母さん！私も教えられたい！｣
蜂須賀｢そうねぇ...Aを含めて二十七人...渚、あなたは私と組みなさい。他はそれぞれ自由に組んで始めなさい。｣
渚｢は、はいっ！｣
お母さんの厳しい授業は六時間目まで続いた。久しぶりに私も汗をかいたし、皆の技術力も上がった。
狭間｢...こういうのも悪くないわね。｣
｢どこからどう狙えばいいか...射撃と同じだよ。｣
狭間｢あなたは随分と慣れているみたいだけど、何かやってるの？｣
｢ペインアブソーバって知ってる？痛みを最大限まで引き出す、仮想世界の機能。それが最大まで引き出された世界で、毎日戦ってたの。それも小学生の頃に。｣
狭間｢...現実に影響は？｣
｢お父さんとお母さんに内緒でやってたから、これはまだ言えてないんだけど...記憶障害起きそうになった。でもあの日々のおかげで、私はお父さんの夢に貢献できた。そして剣も上達した。｣
いつか私も追い抜かれるかもしれない。ああ、理事長が私をここに残してくれた本当の意味...少し理解したかもしれない。こうして皆の暗殺技術を高めるためなのか。
｢それじゃあ、もう一回｣
...あれ？何で今なの？普段ならもっと遅い時間に呼吸が
｢っ...｣
蜂須賀｢...渚、後でスキルを教えるわ。少し待っていなさい。｣
渚｢は、はい。...A！？｣
呼吸だけじゃない...体全体に重みがかかっている。ただの病気なんかじゃない。
｢お、おかあ、さん｣
蜂須賀｢あなたが見たのは悪い夢。ここに暗黒騎士はいないわ。｣
｢本当...ほんとっ、なの？｣
蜂須賀｢本当よ。周りにいるのは大切な友と教え子と先生。ここは現実であり、仮想世界ではない。...さあ、薬を飲んで。｣
｢...あり、がとう。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2020年12月9日 22時
