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＿＿＿＿ほら、誘拐イベントだ。
しかも有馬おじいちゃんに誘拐された。
｢あ、有馬、おじいちゃん...？｣
有馬｢...こういうことをされたら怖いだろ？知らない地に来たら、絶対に一人になってはダメだよ。今回はそれを教えたかっただけだ。｣
目隠しが取られると、おじいちゃんの優しい顔が見えた。すごく安心する。
｢ああ、よかっ｣
有馬｢君のお母さんはね、こうして誘拐されて痛い目に遭わされたんだ。腕も足も動かず、最終的に殺されかけた。｣
｢...おじいちゃん？こ、ここは何処だろ。もう行っていいよね？外に行っても...大丈夫だよね？｣
有馬｢...いいけど、人を信用しすぎてはダメだよ。悪い男に食われてしまうから。｣
その瞬間、おじいちゃんの優しい顔が冷たい笑顔に変わった。いつも見ているあの笑顔じゃない。写真で、現実で見ていたおじいちゃんが何処にもいない。
｢わかった...わかったから！もうやめてってば！！！｣
有馬｢...！ごめんね、A。お前を泣かすつもりはなかったんだ。...今度会ったら、美味しい土産をあげるよ。｣
学秀｢ようやく見つけた...！部屋に戻ってたなら連絡してくれ。...泣いているのか？｣
学秀が部屋に入った頃には、有馬おじいちゃんは姿を消していた。しかも泣いているところを見られてしまった。
｢こ、これは...ホコリが目に入った！さっさと外に行くよ！｣
学秀｢怖くて泣いたなら正直に言ってくれ。｣
｢全然泣いてない！早く京都楽しむよ！｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2020年12月9日 22時
