. ページ4
これは時代遅れの私が後から知ったことだが、月が破壊されたらしい。
学秀｢は？知らなかったのか？｣
｢おいおい、私を甘く見てるのか？お父さんの借金癖のせいで、テレビを売るハメになったんだよぉ......！｣
学秀｢スマホ持ってるだろ...しかもそのエピソード、小学校の頃じゃなかったか？｣
｢そうだった！｣
幼馴染みの学秀に教えられて、私は吃驚した。世の中には月を破壊する何かが存在するんだってことに。
怪物｢初めまして。私が月を破壊した張本人です。｣
最底辺クラス、E組の彼らも驚いている。何よりA組の私がいることに、一番疑問を抱いているだろう。
｢どうやって月を破壊したの！？それをもっと詳しく教えて！｣
怪物｢企業秘密ですよ。｣
｢きゃー！かっこい〜！｣
渚｢はぁ...Aって昔からそんな感じだよね。感性が特殊というか...｣
｢それ理事長にも言われた！｣
渚｢うん、それ遠回しに貶されてるよ？僕は貶してないけど。｣
潮田渚、彼も幼馴染みだ。
学秀とはご近所同士で、渚は母親の友達の友達の...さらに友達の子供。ここまで来たら本当に幼馴染みかって疑われそうだけど、マジで幼馴染みなのである。
いつも公園で遊ぶぐらい仲良しで、お母さんも微笑んでいた。
｢今日もいい顔してるね〜！あっ、私も貶してないよ？めっちゃ褒めてるよ！渚と学秀は私の宝物だもの！｣
渚｢...｣
｢あっ...ごめんね。｣
だけど、中学生になってからはそうはいかなかった。E組となった渚と、A組となった私。もちろん向こうの校舎で私は蔑まれている。
渚｢それより...何でここにいるの？またここに来て...せっかくA組なのにいじめられるよ。｣
｢それはね...私がアルバイトで国語を教えることになったからだよ♪｣
磯貝｢...マジで！？｣
｢うん。この可愛い怪物に会いたいがために、理事長を脅迫...じゃなく、理事長と交渉して国語をやることになったんだ。｣
茅野｢今物騒な言葉聞こえたけど...？｣
｢これから暗殺をやる君たちの方が物騒でしょ。というわけで、お互いよろしく。｣
渚｢...えっ、暗殺！？この怪物を！？｣
｢そうだよ？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琲世 | 作成日時：2020年12月9日 22時
