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ああ、空気が悪い。気持ち悪い。
E組の彼らを笑う奴らの声が気持ち悪い。
｢...｣
学秀｢癪だが、お前と関わって僕の思考も少し変わった。ここまで馬鹿にしたら、大人になってもただのクズに成り下がる。あの四人の中でも、蓮だけは同じはずだ。｣
｢学秀が私と同じで助かる。...やっぱり、この学校は支配する必要があるよ。｣
Aは怒っている。そう、無自覚に。
後から自覚しても彼女はそれを怒りとして受け入れなかった。小さい頃から恵まれた環境で、その場所には怒りがなかった。だから怒りも泣くことも知らないんだ。
僕の知る限り、彼女が泣いたのは人生で一度だけ。怒ったのもあの一度だけだった。
学秀｢ようやく人間らしいところが見れたよ。｣
｢...いけない...スマイルだったね。｣
学秀｢またそれか...｣
プリントが配られる。もちろんそのプリントはE組には配られていない。
学秀｢...チッ...｣
｢磯貝、プリントがないって言ってくれてありがとう。全員分のプリントだから、ちゃんと皆に配ってね。｣
磯貝｢ありがとう、A。｣
岡野｢本当にごめんね...｣
｢いいのいいの。ぼっち先生によろしく伝えといてね♪｣
学秀｢...本当...お人好しだな。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2020年12月9日 22時
