. ページ12
｢日和！楽曲のCDはボカロバージョンとカラオケバージョンがあるから置いとくね！後は練習して生で歌ってね！今度収録するから！｣
日和｢おはよー...急いでるね...｣
｢Ra✽bitsのライブが最終日なんだから、急がないと間に合わないの！多分もうすぐ...ウォーカー！もう走っていいかな！？｣
ウォーカー｢ダメですよー！｣
日和｢...ふああ...ご飯ありがとう...｣
｢どういたしましてだね！！！｣
仁兎｢もー遅いぞ！謎解きは終わったからにゃ！｣
｢ごめんねえ...でも間に合ってよかったね。これから本番でしょ？｣
あんず｢はい！私はこれから舞台裏に行きますね！｣
｢うん、頑張ってね。｣
友也くんも元気になったし、私は施設の席には座らず後方から見守っていた。
日々樹｢A｣
｢渉...変装が上手いね。｣
日々樹｢今日は席が埋まってしまいました...彼が出るまで少し暇ですし、貴女に昔話をしたいと思いまして。｣
｢昔話？おじいさんおばあさんが竹を取りに行きました的な？｣
日々樹｢...その二人が拾った、日々樹渉と名付けられた男の子の話です。｣
｢...は？｣
日々樹｢私も、遠回しに言えばあなたと同じような環境かもしれません。然しあなたは環境が酷すぎて、私はまだ恵まれていました。｣
｢...｣
日々樹｢私は拾ってくれた両親に、周りの人々にずっと感謝していましてね。いつかお礼をしたいと、ずっとそればかり考えていました。｣
｢わかった。手品とか覚えたんでしょ？｣
日々樹｢正解です...☆周りの皆は喜びました。私はそれで幸せでした。...だけど人間には飽きがあり、新しいものを求めてしまう。｣
＿＿＿＿この子の分まで頑張る。母上が認めてくれるほどの力を手に入れるから...捨てないで
日々樹｢芸を磨きました、皆もそれを見て喜びました。日々樹渉は不幸ではなかった。あの言葉を聞くまでは。...この話は仮にも昔話です。面白い結末をお話ししますね｣
｢ずっと私、って言ってたくせに...どんな結末？｣
日々樹｢ある日、彼は素晴らしい芸を見せました。誰にも真似できない、最高の芸を。...みんな笑わないんです。どうしてでしょう？不思議ですよね。理解できない...その一言で彼の人生は不幸になりました。｣
｢...確かに、お前の芸は理解できない部分があるね。だけどいつ見ても退屈しないのは確かだね。｣
日々樹｢...話が過ぎました。｣
｢別にいいね。その涙を引っ込んでくれれば...それで...｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：琲世 | 作成日時：2019年11月27日 22時
