猪・猪突猛進 ページ33
また太鼓が鳴り、鬼は目の前から消え、善逸と男の子が現れる
正一「大丈夫...ですか?」
善逸「よがっだあああ!!!ってか俺より酷い泣き顔だな!?」
「刀持ってない状態で鬼に会ったらそりゃ泣くわ!!!死ぬかと思ったよ!!!」
善逸「え、あー...ごめん...俺が一番怖いんだけど...後ろに隠れていい?」
「どうぞ!!!」
刀を持つと安心感があるのか、恐怖はすぐに打ち消された。善逸も私という隊士がいるからなのか、ほぼ安心しきっている
問題は男の子だ。男の子とヘタレと護れる自信が全くない
「先ずは男の子をあの箱のところに。炭治郎の大切な箱が、男の子を護ってくれる筈だから。」
正一「でも...出口が変わっているんです」
「ごめんね。死んだ」
善逸「お前が諦めたら俺ダメじゃん!!!」
「黙れ、生きてるだけで何もできないし人に騙されるし鬼にすら立ち向かえないヘタレが」
善逸「世の中俺と同じ立場の人が少なからずいるからな!?謝れ!全国の俺に謝れ!!!」
「分身を使っているのか?」
善逸「例えだよ!!!」
煽って喧嘩に発展...とまではいかないが、険悪な雰囲気で男の子は少し怯えていた。だけどヘタレより勇敢だってことは、目でわかった
「適当に開けていけば出口は見つかるものだよ」
障子を開けると化け物がいた
本物の化け物。...猪がいる
善逸「化け物どぅあああああ!!!!!」
?「猪突猛進猪突猛進!!!」
「しかも走ってきたァァァ!?」
荼津「これはいけないな。迷子になってしまった!はっはっは!!お前は大丈夫か?」
清「だ、大丈夫...」
「そういえばお腹がすいたな。お前の腕もらっていいか?」
清「本当に鬼じゃないんですよね...?そうですよね...!?」
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年6月22日 21時