冨岡義勇 ページ21
身体を無理矢理引きずって、地下室に行こうとする。でもバランスを崩して階段から転げ落ち...更に酷くなった。頭も割れるように痛い
それでも刀だけは必死に守り、女性のところに向かった。
...鬼殺隊の一人として合格できたのに、鬼を相手にこのザマだ。切腹した方がマシだと思う
「ダメだよ...無惨...彼奴を殺すまでは...」
両親も鬼として生きるのは、とても辛いことだろう。私が解放してあげないといけない
禰豆子「...」
愈史郎「此処でくたばるのか?別に死んでも構わんがな」
珠世「愈史郎」
愈史郎「冗談です!珠世様!」
珠世「...両親は鬼となってしまったのね。それなら直ぐに治療を施すから、終わったら任務に向かいなさい。愈史郎、手伝って」
愈史郎「はい!」
珠世「喋れますか?一番痛いところは?」
「背中...が...」
珠世「わかりました。医療器具を急いで持ってきて、愈史郎」
治療の時も、炭治郎の妹はずっとそばにいてくれた。心配してくれていて、この子はなんていい子なんだろうって...
少し時間が経つと、炭治郎も地下室に来てくれた。妹を連れていくか、珠世に預けるか話し合っていたみたいだが、禰豆子を信じて共に行くことを決意したようだ。
炭治郎も治療が終わったら、浅草から去る。珠世たちも遠くの場所で身を隠すという。
炭治郎「暫くはお別れってことに...なるかな」
「...妹は優しいね。こんな私の傍にいてくれて...ちょっと甘えているような感じもあったけど。」
炭治郎「暗示がかかっているんだ。人が家族に見えるように...Aのこと、家族の誰に見えたんだろうな。」
「もし母親だったら嬉しいな...喋れるようになったら、聞いておこうかな」
炭治郎「...気を付けて。」
「うん」
怪我も回復しきって、朝日が出る少し前に屋敷を出た。結局私の花の知識が何の目的で使われるのかはわからなかったが、何時か無惨を見つけた時に聞き出してやる
「まだ頭が痛いな...」
冨岡「A」
小さい頃、私は二人の兄弟子と一人の姉弟子に会ったことがある。そのうちの二人は死んで、もう一人は鬼殺隊の水柱と聞いた。名前は確か
「義勇...義勇兄だ!」
冨岡「(その包帯は...怪我をしているのか。兄弟子として見てやらなくては...)脱げ」
「嫌い!!!」
冨岡「なっ...俺が嫌われる理由とはいったい...」
「説明不足!そもそも何で此処で脱ぐの!?一億歩譲って家の中でしょ!一歩も譲りたくないけど!!!」
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作者名:琲世 | 作成日時:2019年6月22日 21時